文化・芸術

2026年3月 5日 (木)

トワイライト、新版画-小林清親から川瀬巴水まで

三菱一号館美術館で開催の『トワイライト、新版画-小林清親から川瀬巴水まで』に行ってきました。
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今回は初めて地下入り口からの入場です・・・っていうか、地下から入れたとは知りませんでした。(^^; なんと!東京駅からずっと地下通路を通って入場できるのです。これで雨の日も濡れずに美術館に行けます。(^-^)
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江戸時代の浮世絵版画が下火になり、最後の浮世絵師の一人と言われた小林清親の版画を中心にした展覧会です。清親の作品をまとめて見るのは初めてなので、楽しみにしていました。
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明治期の版画(錦絵、開花絵など)は、あの輸入された顔料(ベロ藍、アニリン<赤>、ムラコ<紫>)の発色の強さが好きではありません。題材は江戸時代にない社会的なものや風俗が面白いとは思うんですけど。(^^;
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そんな中での清親の黄昏時や宵闇の中の明かりといった版画は、趣もあり叙情詩的でもあって好きです。江戸の名残と海外からもたらされる近代的なものとが混在しながらも、どこか懐かしい気持ちになります。
版画と一緒に当時の彩色写真が展示されているのも良いです。
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衰退しかかった版画が渡邊庄三郎の元から新版画として世に出て、吉田博や川瀬巴水へと繋がっていく流れも作品を見ながら理解していけました。
興味深く、面白い展覧会に満足・満足。でも、私が欲しかったチャールズ・W・バートレットの版画は絵ハガキになっていなかったのがショックでした。orz

(byふらっと)

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2026年2月25日 (水)

講座:魅惑のルネサンス美術~第2シリーズ~ 終了

『魅惑のルネサンス美術~第2シリーズ~』が終わりました。
WF準備で忙しい中でしたが、逆に良いリフレッシュタイムになりました。
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講義は興味深く聞けた部分もありれば、ちょっと退屈に感じた部分もありました。ルネサンス期の画家となると、本でもyoutubeでも解説が豊富なので、ダブる部分がどうしも...。f(^^;
なので、予想通りというか、後半のヴェネチア・北方・フランドルが面白かったです。特にファン・エイク(昔は英語発音でファン・アイクだったそうです。今はファン・エイクが主流)の革新的な技法や当時の他の画家が気になりました。もっと知りたいです。(^-^)
4月からは、『バロック美術へのお誘い』と題して、バロック期に入ります。次回も楽しみにしています。

(byふらっと)

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2026年2月13日 (金)

新しき油絵 小出楢重展

府中市美術館で開催中の『新しき油絵 小出楢重展』に行ってきました。未だに「ハードル高いなぁ」と感じる日本の洋画家と洋画史を知るためにも、近くで回顧展があるのは大事にしたいところです。
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小出楢重は、大正から昭和初期の洋画家です。活動の中心は関西だそうです。そういえば大阪中之島の美術館に行った時、大阪の風景画を見たのを覚えています。
20代頃の作品も上手だなと感じますが、画家の特徴と感じられる部分がわかりませんでした。
それが“Nの家族”で二科展に入選し、フランスに行った後からは、確かに構図や色彩が(以前より)良くなったと感じました。ご本人はヨーロッパで得るものはなかったとか。(^^;
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展示の最後の方で同じ風景を3人の画家が描いて、並べて展示してあります。こうして比べてみると楢重の特徴と言うのが分かる気がしました。ちなみにこの中では楢重の作品が一番気に入りました。
最後に、裸婦画がババーンと並んでいます。“裸婦の小出”と言われるように、裸婦画に彼の特徴がよく見られるように思います。マティスの影響を強く感じますけどね。
好きな絵かと問われると微妙ですが、日本の洋画界の重要な一人を知る機会であったと思っています。

(byふらっと)

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2026年2月11日 (水)

2026年 行きたい美術展

すっかり遅くなりました。もうWFが終わるまでは展覧会に行けないし・・・と、リスト作成も先送りに。(^^;
改めて雑誌を読み返し、リスト作成です。
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今年の目玉は、なんと言ってもレオナルド・ダ・ヴィンチの『美しきフェロニエール』の来日でしょう。日本でダ・ヴィンチの名品が見られるなんてd(*^0^*)d・・・どんだけ混むんだろう。orz 日時指定の完全予約制にしてほしい。
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他にも、『アンドリュー・ワイエス展』や『大英博物館 日本美術展』などなど、気になる展覧会が盛りだくさんです。
気持ち的には全部行きたいですが、いくつ行けるかなあ~。
遠くて行けない地方の展覧会は、最初から挙げていませんが、大阪や京都の展覧会が羨ましく仕方ありません。orz 東京に巡回してくれないのね。(i△i)
引き籠りの自分を叱咤しながら、頑張って見に行きたいと思います。

(byふらっと)

===以下、リスト===
1.描く人、安彦良和
2.小出楢重 新しき油絵
3.生誕151年からの鹿子木孟郎 -不倒の油画道-
4.スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
5.トワイライト、新版画 -小林清親から川瀬巴水まで
6.クロード・モネ-風景への問いかけ
7.長澤芦雪
8.下村観山展
9.チュルリョーニス展 内なる星図
10.北斎 富嶽三十六景 井内コレクションより
11.開館50周年記念 ウジェーヌ・ブーダン展
12.スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー
13.ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界
14.没後110年 日本画の革命児 今村紫紅
15.アイルランド チェスター・ビーティー・コレクション 絵巻と絵本のたからばこ
16.アンドリュー・ワイエス展
17.大ゴッホ展
18.元禄!師宣劇場 十二ヶ月風俗図巻大公開
19.山口華楊展
20.空海と真言の名宝
21.藝大式美術の“ミカタ” -この夏、芸大生になる
22.大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱-海を越えた江戸絵画
23.マリー・アントワネット・スタイル
24.ルーヴル美術館展 ルネサンス
25.シンシナティ美術館展 -アメリカに渡ったヨーロッパの至宝
26.フォンタネージ -イタリアの光・心の風景
27.竹久夢二 時代を創る表現者
28.テート美術館 ターナー展 -崇高の絵画、現代美術との対話
29.オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び
30.ニコライ・アストルップ
31.高島野十郎展

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2026年1月24日 (土)

「描く人、安彦良和」展

シリコンの硬化待ちで半日ほど時間が空いたので、会期終了間近の「描く人、安彦良和」に行ってきました。
渋谷区立松濤美術館は、初訪問です。駅について先にお昼を食べようと思ったら、住宅街でまったく飲食店が見つからずに焦りました。
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中学時代、劇場版「宇宙戦艦ヤマト」から「機動戦士ガンダム」に触れてオタク(当時はまだこの呼び名もなかった頃)仲間ができ、製作スタッフの名前を意識するようになって初めて知った名前が「安彦さん」でした。当時はオタク達がスタッフを「さん」付けで呼ぶのも不思議でしたし、名字だか名前だかよく分からない名前だと感じたことを覚えています。
そんな中学の頃から見てきた画像の原画が間近に見られたのは感動でした。
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小学生の頃に見て大好きだった「わんぱく大昔クムクム」のロマンアルバムの表紙イラスト原画も良かったですが、初見のこちら(図録より)が最高!!
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優しい表情のサウルスくんにもたれかかり、すっかり安心した様子のクムクム。物販のポストカードはガンダムやダーティーペアばかりでしたが、こういうのを選択してくれれば良いのに。

会場入り口には関係者のサインボードがありました。
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真ん中に描かれているのは、安彦さんご本人によるクムクムとフルフル。
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自分の一番のお気に入りがガンダムよりクムクムというのは間違ってなかったと自信を持てました。

もう一つ良かったのが、中学時代に書いたという学習ノート。(図録より)
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学校に一人くらい絵の上手い人っていましたが、桁違いのイラストと分かりやすい要点のまとめ。世界史と日本史の同時代を見開きに書いているのがスゴイ! こんなノートで勉強したかったと思いますが、ノートをまとめたご本人は1ページにどれほどの時間を割いたのか心配になります。

物販で図録と一緒に購入したのは、安彦さんの高校時代の友人が販売しているというお菓子。
箱のイラストは安彦さんデザインだそうです。
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会期ギリギリですが、行けて良かったです。

(byぶらっと)

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2026年1月17日 (土)

講座:魅惑のルネサンス美術~第2シリーズ~

昨年受講し始めた美術史講座『魅惑のルネサンス美術』。第1シリーズに続き、第2シリーズの幕開けです。
初期ルネサンスとピエロ・デラ・フランチェスカ・サンドロ・ボッティチェリ・レオナルド・ダ・ヴィンチの作品を読み解いて来ました。ルネサンスの流れや歴史解説も興味深いですし、作品を読み解いていくのも楽しいです。
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そして今回からミケランジェロ、ラファエロの解説後、ヴェネチア・北方・フランドルのルネサンスを学びます。
画家は、ティツィアーノ、デューラー、ファン・アイクが上がっているので、楽しみで仕方ありません。なんならもっとたくさん挙げて欲しいくらいです。
正直、ミケランジェロは“筋肉ダルマ”なので、2回も使わなくていいとか思っちゃってますけど。(^^; その分、北方かフランドルを増やして欲しい。f(^^;

(byふらっと)

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2025年12月28日 (日)

総括 2025年美術展

恒例になってきました、2025年展覧会総括です。(^v^)
年の初めにリストを作り、スタートしたけどあまり展覧会に行かなかったような気がしていました。リストの×を見ると、あながち間違っていない印象です。
ですが、終わって見れば例年通りって感じ。それは雑誌では紹介されていない美術展、特にアニメ関連をチラシやネット情報で入手して行っていたためです。雑誌に頼らず、情報収集は大切です。

今年、特に印象に残った展覧会について。
1.『モーリス・ユトリロ展』
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世界恐慌で絵画の売り上げが落ちた(ピカソですらその例外ではなかった)時に、唯一売れていた画家と言われるのが、分かる気がします。不思議な感覚・郷愁が感じられて、私も好きな画家です。

2.『タイムスリップ!古代オリエントの世界』
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受講していた古代美術のおかげで見に行けました。それほど広い展示室でもないのに、2時間以上居座っていた自分にびっくり。(笑) 楽しかったです。

3.『国立近代美術館 記録をひらく、記憶をつむぐ』
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戦争画をこれほど多く見たことがありませんでした。色々な思惑や思いが込められた絵を見た時、何を感じるかはひとそれぞれですが、忌避せずこれからも向き合って見続けたいと思いました。

いくつかの美術館で特集されていた藤田嗣治展も、よかったです。
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東京ステーションギャラリーの『藤田嗣治 絵画と写真』、府中市美術館の『フジタからはじまる猫の絵画史』が、個人の回顧展とは違ったアプローチで面白かったです。

明治から大正・昭和期のデザインを見ることが出来た展覧会、sompo美術館の『大正イマジュリィの世界』と府中市美術館の『橋口五葉のデザイン世界』も素敵でした。モダンなデザインを見るのは心が躍ります。
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挙げだすとキリがないですね。f(^^;
来年も沢山の美術展で、素晴らしい作品に出会えたらと思います。

(byふらっと)

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2025年12月17日 (水)

雑誌:2026年美術展

6年連続『日経おとなのOFF 2026年美術展』を買って来ました。
もう選ぼうとか、そんなことは考えもしませんでした。(^^;
毎年、カレンダーを便利に使っているので、これのために買ってるような気もする。
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本屋で、もう買うって決めているけど、違う雑誌も見てみました。それが『美術展ぴあ2026』だったんですけど、ページの構成がいいし、写真も大きくて良かったなぁ~。あっさりいつものを買いましたが、帰ってきてから「ちゃんと比較して買った方がよかった?」って後悔しかけました。(^^;
どうだったんだろう?今となっては分かりません。再来年は久しぶりに比較してから買うかも。(笑)

さて、来年の美術展は、西洋画がルネサンス、印象派、近代と、大物来日で胸熱です。混雑必至なので、日時指定にして欲しいと思っているくらい。
そして日本画も海外からお里帰りです。これも大変そう。
今からどれも楽しみです。

(byふらっと)

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2025年12月12日 (金)

講座:魅惑のルネサンス美術~第1シリーズ~ 終了

10月から受講していた『魅惑のルネサンス美術~第1シリーズ~』が終了しました。
所謂、西洋美術と言えば絵画、絵画と言えばルネサンスから・・・という時代になりました。画家が名前を残す(もしくは残る)のも、この辺りからで、現在の芸術家に近い感じになったかも。
それまでは職人とか一修道士って感じで、名前は残りません。
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馴染みの少ない中世~ゴシック美術・初期キリスト教美術~から、どのようにルネサンスに移っていくか、その流れが分かる前半が特に面白かったです。そのあたりはもう少し深堀して欲しい気もします。
そしてピエロ・デッラ・フランチェスカ、サンドロ・ボッティチェリ、レオナルド・ダ・ヴィンチと画家の人生、作品解説になりました。
前者二人の解説は、主題の面白さ(キリスト教・ギリシャ神話)もあって夢中になれたのですが、ダ・ヴィンチは肖像画なので、イマイチ乗り切れませんでした。(^^; メジャー過ぎるというのもあります。

次回は第2シリーズです。ミケランジェロ・ラファエロ辺りはダ・ヴィンチと同じになりそうで不安。
それ以外(ベネチア・ドイツ・フランドル)は、逆に時間が少なすぎて不安。さて、どうなるか楽しみです。

(byふらっと)

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2025年12月 6日 (土)

国立西洋美術館 小企画

寝不足の身体で企画展を見たので、さすがに常設展はパスして帰ろうと思っていました。しかし、『フランドル聖人板絵 100年越しの再会』と『物語る黒線たち デューラー「三大書物」の木版画展』という小企画の誘惑に負けました。疲れた体に鞭打って見て来たよー!
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常設展はぶっ飛ばし、とにかく目的の『フランドル聖人伝板絵』へ。
2つの作品の来歴や作者を特定する考察などが書かれていましたが、詳しいことはいまだ不明のようでした。でも、同じ装飾枠などからそれぞれ祭壇画の一部というのははっきりしていそうです。
16世紀ごろの祭壇画を揃って見ることが出来ました。これは嬉しい。
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もう一つの小企画がデューラーの木版画です。
「三大書物」とは、「黙示録」「大受難伝」「聖母伝」です。それぞれに多くの版画が作成され、それらが展示されていました。
あまりに緻密な版画で、一枚ずつじっくり見たいけど、時間も体力もありませんでした。orz
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多くの版画を見ていると、悪魔やドラゴンとの戦いを描いた作品の方が、天使がキラキラしているのより魅力的に感じてしまいます。(^^;
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デューラーの卓越した画力や版画の細かさに驚きます。これをお手頃価格で(ココ大事!)本にしてくれたらいいのにと思いました。ゆっくりじっくり見たい版画でした。
2つの小企画のために行ってもいいくらい見応えがありました。

(byふらっと)

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