文化・芸術

2024年8月16日 (金)

ルーヴル美術館の銅版画展

せっかく八王子まで行ったので、もう一つ気になっていた展覧会にも寄ってみました。八王子市夢美術館で開催中の『ルーヴル美術館の銅版画展』です。
印刷技術がない頃の銅版画は、記録や量産(販売目的)などがあり、その技術や歴史も気になるところでした。なので、今回はそう言った部分が版画と一緒に学べるのかなぁ~と期待していました。
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昔のルーブル美術館やベルサイユ宮殿の外観などが、わたし的な見どころです。今とは変わってしまった部分も多いと思うので、歴史的な資料でもあります。
その後はルネサンス期以降で有名な絵の銅版画が展示されていました。ダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリ・・・どれも有名過ぎてちょっと興奮した。(笑)
それらも見どころですが、作品につていは画家の履歴が紹介されているだけでした。版画についての説明ってないものなのか・・・。
それでも日本に来ないであろう有名な絵の版画ばかりを堪能できたのは眼福というものです。
最後にボタニカルアートも少しあって、<マンドラゴラ>の版画には笑えました。空想のボタニカルアートですか。
ちょっと期待と違ってましたが、それはそれで楽しい展覧会でした。

(byふらっと)

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2024年8月15日 (木)

印象派 モネからアメリカへ展

東京富士美術館で開催中の『印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵展』に行ってきました。いつもは車で行くのですが、平日一人だったのでバスです。慣れないバスでドキドキでしたが、路線を間違うこともなく行けました。
この展覧会は春頃は東京都美術館でやっていたと思います。富士美術館でもやるなら空いてそうな方でと夏まで待ちました。(^^;
写真撮影もOKだったので、他のお客さんに迷惑にならないように撮ってきました。(^v^)
画:フランク・ウェストン・ベンソン
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この絵は日本の屏風の前でソリティアをする女性です。金屏風とドレスの輝きが美しいのと「今も昔も暇な時はソリティアか!」って笑えた1枚です。(笑)
画:ジョゼフ・H・グリーンウッド
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風景画は好きですが、なかなか印象に残る1枚には出会えません。やっぱり郷愁を感じるとかアメリカらしいと感じるなど、なにかないと難しい。
この絵は<りんご園>というタイトルで、ウスター近郊を描いています。今もウスターにはリンゴの木が街路樹のように植えてあるそうです。ウスター出身の人は何とも言えない懐かしさがある1枚なのかな。
画:チャイルド・ハッサム
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この室内画はアメリカらしさがありました。窓の外の薄っすら見える摩天楼。20世紀アメリカって感じでした。
画:マックス・スレーフォークト
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知らない画家の自画像(笑)なんですが、とても気に入った1枚。日差しの中の何気ない瞬間がいい!くわえた煙草から流れる煙がまたいい!このオッサンの絵はがきが欲しかったです。orz
画:ジョン・ヘンリー・トワックマン
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今回の風景画の中で気に入った1枚です。イエローストーンの急流を描いた絵で、実物は迫力あるんですけど、写真や絵はがきになるとなんか普通に見えてしまう。orz 実物見るのはホント大事だわぁ~。
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今回は絵はがきが大量♪ 欲しかったオッサンは手に入りませんでしたが、別のオッサンを2枚GET!横向きの女性を3枚GET。真ん中のサージェントの絵は未完成。依頼主に気に入ってもらえなくて、途中で放棄されたらしい。(i_i) バックの紫陽花が完成していたら凄く素敵だっただろうに。orz
アメリカ人画家の絵をたくさん見られると期待していって、予想外に日本人画家や本家フランス人画家の絵もあって、お得な展覧会でした。(笑)

(byふらっと)

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2024年8月12日 (月)

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション展

せっかくの3連休なので気になっていた国立近代美術館で開催中の『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション展』に行ってきました。暑かったけどねぇ~。f(^^;
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その昔『トライアローグ展』という3つの美術館が持っている作品を持ち寄った展覧会がありました。それが思いのほか良い展覧会だったので、今回の展覧会も気になっていました。
テーマに合わせて展示品を持ち寄ると言う面白さが結構病みつきになったり。(笑)
左:藤島武二<匂い> 中央:ピエール・ボナール<昼食> 右:シュザンヌ・ヴァラドン<自画像>
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上の写真は“女性たちのまなざし”というテーマで並んだ3つの作品です。それぞれの絵をどう見るかは鑑賞者にゆだねられているところが楽しいです。

“加速する都市”というテーマで、昨年の『キュビスム展』では展示の無かったイタリア未来派の絵がありました。ウンベルト・ボッチョーニの<街路の力>です。機械美・スピード・力強い動きが特徴のイタリア未来派なのですが、そこはちょっと分からなかった。f(^^; 
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“まどろむ頭部”では、ジョルジョ・デ・キリコの<慰めのアンティゴネ>がありました。デ・キリコのシリーズでマネキンみたいな一連の絵はあまり好きではないのですが、これは結構気に入りました。絵葉書が無くて残念です。(i_i)
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“人物とコンポジション”では、小倉遊亀の<浴女 その二>が素敵でした。前期の展示<浴女 その一>が見たかったのですが、これも好きです。国立近代美術館所蔵なので、そのうち見れるかなと思っています。(^v^)
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テーマ優先のチョイスなので、時代や技法が全然違う絵が並んで、テーマにピンと来ないと取り留めの無い感じがします。
ですが、自分では積極的に見に行かない作品とも出会えたのがとても収穫になりました。国内美術館が協力し合って、面白い企画の展示が増えるといいなと思います。

(byふらっと)

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2024年8月 3日 (土)

いきもの賞玩展

皇居三の丸尚蔵館で開催中の『いきもの賞玩展』に行ってきました。友人に誘われての鑑賞です。三の丸尚蔵館は一度行ってみたいと思っていたので、誘ってもらったのはいい機会でした。(^v^)
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展示数は多くないのですが、さすが皇室ゆかりの品々。驚くほど古いものでも状態がピカピカの素晴らしいものでした。岩佐又兵衛の“小栗半官絵巻”の豪華さと鮮やかさは驚嘆しました。
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工芸作品は明治~昭和のものが多くありました。細密技法の動植物やモダンさも感じる兎などため息がもれます。
思わず「欲しい~(><)」なんて言葉が出ました。(笑)
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外国からの贈答品も展示されていて、ギリシャのコリントスで製作された陶器で紀元前6~7世紀の壷には、思わず「貰っていいの?」と声が出ました。(笑) いや、マジでいいの?(^^;
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貴重な作品を気軽な値段で見ることが出来るので、東京駅近くに行った時はふらりと寄ってみたいと思います。

(byふらっと)

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2024年7月 6日 (土)

吉田初三郎の世界展

明日で終わってしまうので、慌てて行ってきました。府中市美術館で開催の『吉田初三郎の世界展』です。
2021年に『映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く~』で、吉田初三郎の鳥観図が面白かったので画集まで買ってしまいました。
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そんな吉田初三郎の展覧会なので開催前から楽しみでした・・・と言いつつ、ギリギリの鑑賞でしたけどね。(^^;
この展覧会ではたくさんの鳥観図を見ることが出来て、一つ一つ見ていると時間がいくらあっても足りません。(笑) なので、出来るだけ早く切り上げたつもりです。2時間以上かかったけどね。f(^^;
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わたし的目玉は、鳥観図以外の人物画や風景画、ポスターなどです。「こんな素敵な絵も描くのねぇ~」と別の一面を見たように思います。
ちょっとしたスケッチの肉筆絵葉書(虎・釣り人他)は、貼り付けた切手も絵の一部に取り入れていて、遊び心を感じました。
特に気に入ったのが、イラスト(上海黄浦江・蘇州虎邱寺など)です。是非、絵葉書を手に入れたいと思ったのですが、やっぱりなかったです。orz その代わり伊勢佐木町通り(↑左)と夜の函館港(↑右)を買って来ました。実物は展示されてなかったけどね。(笑)
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鳥観図を見るのも楽しかったですが、その他が予想外に心惹かれたので、もっとあったらと思いました。どこかで出会えたらいいなと思っています。

(byふらっと)

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2024年6月13日 (木)

芸術新潮~安彦良和特集

兵庫県立美術館で「描く人、安彦良和」展が開催されるのに合わせ、芸術新潮の6月号が安彦良和特集だったので購入してきました。
名前を知ったのはファーストガンダムですが、それと前後してダーティペアやクラッシャージョウで水彩調の表紙絵や躍動感のある挿絵を楽しみにしていました。さらに遡れば、子供の頃に観た「わんぱく大昔クムクム」は大好きなアニメでした。
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表紙はこの雑誌のための書き下ろしで、下書きから色つけまでの工程が5段階で記録されています。また、今回の取材で発見されたという「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の安彦氏が描いたラフ画など、貴重な画像も掲載されています。
特集記事は70ページんも及ぶので、時間をかけてじっくり読みたいと思います。

兵庫の後は島根での巡回が決まっているそうです。
関東圏にも巡回してくれると行きやすいのですが。

(byぶらっと)

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2024年6月 4日 (火)

珠玉の名品たち-日本の洋画130年-

秋田行きの話が出た時に一番最初に思ったのは、「秋田蘭画を見に行ける!」「安藤忠雄設計の秋田県立美術館に行ける!」でした。(笑) 絶対に行けないだろうと思っていたので、テンション爆上がりでした。o(*^▽^*)o
しかし、スケジュール的に秋田蘭画は無理そうだったので、秋田県立美術館だけ行ってきました。ホテルからも近い!
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広小路(千秋公園に面した方)は、広場になっていています。美術館への入り口はこの裏手になります。
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入り口を入ると三角(?)の空間に螺旋階段が。天井の明り取りの形が美術館のロゴにもなっています。この螺旋階段が美しいのですが、この空間(ロビー?)がよく分かりませんでした。(^^;
螺旋階段を上がった2Fが美術館の入り口です。企画展では『珠玉の名品たち-日本の洋画130年-』が開催中で、それも見学してきました。思わぬところで素敵な展覧会に行けました。

でも、その前に藤田嗣治の大作“秋田の行事”を鑑賞しました。あまりの大きさに度肝を抜かれた!Σ( ̄□ ̄lll) 思った以上に大きかったです。その他にも藤田が日本に帰国中に描いた作品がいくつか展示されていました。あぁ、見る機会を得ることが出来て良かったよぉぉ。(≧∀≦)♪
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次に企画展を鑑賞。展示数は40ちょっとと少なめですが、日本の洋画界を黎明期から支えた方々の作品なので、もう濃密な鑑賞になって大変です。(笑) 日本の洋画史そのものでした。(ioi)
買って来た絵はがき。実は展示されていなかった絵です。(^^;
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すっかり満腹状態というか、頭がパンクしそうなくらい内容の濃い展覧会でした。その後は、秋田の友人お勧めのミュージアム・カフェでコーヒータイム。
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今流行りのインフィニティ・プール状の池から千秋公園を眺めることができます。これは千秋公園のお堀と一体感を持たせたということだろうか・・・。落ち着きのあるカフェでした。
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スズメが水浴びしていて、超まったり。絵画鑑賞の後のクールダウンにぴったりです。静かで混んでないのがまた気に入りました。(^-^)
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もう秋田に来ることはないかなぁ~と思いつつ、でもまた同窓会に呼ばれたら付いて来ちゃおうかなとも思っています。その時は秋田蘭画も見たいぞー。(^v^)

(byふらっと)

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2024年5月20日 (月)

デ・キリコ展

東京都美術館で開催中の『デ・キリコ展』に友達と行ってきました。数十年前に(多分高校生の頃)船橋のデパートでやっていたデ・キリコ展にも、彼女と一緒に行きました。あの時見た作品は、ほとんど覚えてないけど、懐かしい気持ちです。
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この回顧展は、デ・キリコの人生を辿る内容でした。友達はイタリア広場の絵が好きだったとかで、その時代の絵が少ないと不満を言っていました。デ・キリコの人生に興味はないそうです。(^^;
私も好みとしては、断然イタリア広場なのですが、初期から変化していく絵を通して見るのは面白かったので、満足しています。
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予想していなかったのですが、彫刻も展示されていたのですが、これが凄く良かった。(>▽<) 【彫刻:考古学者】は、レプリカがあったら買っていたかも。(笑) 絵で見る異様さとか異質さがなくて、柔らかな印象を受けるところが不思議でした。
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グッズも豊富で好きな人には宝の山かも。私はデ・キリコの変遷が分かるような一連の絵ハガキを購入。と言っても、マヌカンやネオ・バロック系はパスしてます。(^^;
デ・キリコとは直接関係ないけど、フィレンツェのROSSI社製装飾紙が美しかったので、3枚ほど購入。何に使うか決めてないけど、買っただけで満足してます。このまま眺めるのもいいですね。(^^*

(byふらっと)

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2024年5月18日 (土)

ベル・エポック-美しき時代展

山梨ドライブの目的地は、山梨県立美術館です。6/16まで『ベル・エポック-美しき時代展』が開催されています。実はこの展覧会は秋にパナソニック汐留美術館に巡回してくるんですよ。その時に行くつもりだったのですが、山梨まで行ってしまいました。f(^^*Img_4227
待ちきれなかった理由の一つが絵画だけではなく、その時代の衣装や装飾品、食器や家具などの展示もあったこと。その時代を通して文化や芸術を感じられそうだったからです。
絵画は主にキャバレーのポスターや流行に身を包んだ女性が多かったです。ロートレックが代表的ですが、それ以外の画家の作品が多くありました。
レオネット・カッピエッロ
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興味深かったところでは、当時のファッション雑誌のイラストやボードレールの“悪の華”の表紙や挿絵でした。当時ではスキャンダラスな作品に画家がインスパイアされているようでした。社会への不満や不安、華やかさと享楽的なものが入り混じっていました。
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絵画で印象的だったのは、トーマス・ジュリオ・レアル・ダ・カマラの《日本のうちわを持つ女性》。なんか...漫画チックです。(笑)
アンリ・ソムの《ムーラン・ルージュの前に佇む女性》が一番気に入った作品かな。
レオネット・カッピエッロの《イヴェット・ギルベールとフランシスク・サルセー「下着の洗濯は自身の家でなさった方がよろしくってよ!》(上の写真)は、見た瞬間に「宮〇駿がいる!」と笑ってしまった絵です。

ベル・エポック-美しき時代-という括りが面白い展覧会でした。その分「もっと!あれも、これもあればいいのに」と思ってしまうところもありました。こういった展覧会がまた開催されたらいいなと思います。

(byふらっと)

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2024年4月15日 (月)

ほとけの国の美術展

この週末、府中市美術館で開催中の『ほとけの国の美術展』に行ってきました。
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府中市美術館がある府中の森公園は、ソメイヨシノには遅かったけど、八重桜が満開でした。お昼はピクニック気分で外で食べて、桜も見てきました。
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府中市美術館は、春は“江戸絵画まつり”が定番なので、毎年通うとちょっとマンネリの気分です。(^^; 特に長澤芦雪の犬を毎回トップで推すのがちょっと...。
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今回は仏画、特に二十五菩薩来迎図や地獄極楽図など、普段見ない作品が展示されていたので行くことにしました。禅画の仙厓義梵があるのもポイント高し!
今回私のイチオシは風外本高<鐘馗と鬼図>なのですが、絵はがきが無くて泣きました。orz でも、仙厓義梵の竹虎図はあったので1勝1負ということで。
面白いところでは、佐脇英之<業平朝臣涅槃図>です。お釈迦様の涅槃図のように横になる業平の周りに、嘆き集まるのは全員女性!
なんで描いたの?この涅槃図。(^^;
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府中市美術館ではおなじみの“クイズ”もしました。回答すると絵はがきが1枚もらえます。
展示室を出たところでは、スタンプや塗り絵も出来るコーナーがありました。塗り絵は時間がかかりそうだったので、スタンプだけやってきました。見て、体験もできる展覧会です。

(byふらっと)

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