文化・芸術

2025年6月 8日 (日)

橋口五葉のデザイン世界展

三鷹の中近東文化センターの帰りに府中市美術館に寄って『橋口五葉のデザイン世界展』を見てきました。ご近所で美術鑑賞しまくりの一日でした。(^▽^)
Img_8629
絵は見たことがあっても、橋口五葉自身を詳しくは知らないのですが、本の装丁のデザインや新版画の分野では先駆者的な位置づけなのかな?
最初の作品が夏目漱石の“吾輩は猫である”というのが凄い・・・と言っても、当時は本が大当たりするかも分からなかったと思いますが。今では日本文学の代名詞的な存在ですが。(^^;
Img_8641
漱石著書の装幀の数々が原案や書籍と一緒に展示してありました。デザインを見て行くのはとても楽しかったです。復刻して欲しいというか、デザイン集を出して欲しいかも。f(^^;
装幀デザインはすべて欲しいくらいです。
Cimg2919
三越呉服店のポスターは有名ですが、それが懸賞で1等を取ったものとは知りませんでした。てっきり画家として有名になってから依頼されて描いた作品だと思ってました。(笑)
大判のブックカバーが貰えます。スゴイ太っ腹!
Cimg2925
ポスターや新版画は美術館で見ていましたが、油彩画は初めてでした。日本画と洋画の折衷画みたいに感じました。
五葉の描く女性は、どことなく本人に似ていると思ったのは私だけだろうか?(笑) 面長でふくよかな感じはラファエル前派の影響と言えばそうなんでしょうが、本人に似てるよね。(^^;
会期中は何度か行くつもり。年パスはいいですね。

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年6月 5日 (木)

中近東文化センター博物館

三鷹にある中近東文化センターに行ってきました。
日本で古代オリエントの美術品を見ることが出来るのは3か所だそうです。先日行った池袋の古代オリエント博物館と岡山市立オリエント美術館とこちらだそうです。
Img_8614
基本的に、火・水・金の平日3日のみの開館なので、行く場合は公式サイトでの確認が必要です。
入館チケットの代わりにパピルスのしおりがいただけました。ちょっと嬉しい。(^-^)
Cimg2922
展示品の内容は、池袋よりは少ないですが、見ごたえは十分かと思います。展示品の時代も少し違うところがありました。
そして古代の石臼で小麦をひく体験や粘土に楔形文字を刻んだり円筒印章を押す体験が出来ます。見るだけじゃなくて楽しいですョ。
ただ写真撮影が出来ないのが残念ですね。撮影しても問題なさそうな展示品には許可を出していただきたかったです。凄く素敵な絵付けの皿や石彫などがあったのになぁ。orz
少々行きにくい場所ですが、機会があったらまた寄りたいです。
旦那さまは近くのスバルのショールームで私はここでとか・・・どうだろう?(笑)

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月29日 (木)

大塚康生展

東京造形大学で5月17日(土)まで開催されていた大塚康生展を観てきました。
Img_8465
このツイートを見て開催を知ったのがその週の火曜日で、最終日にギリギリ間に合いました。
Img_8380
叶精二さんという映像研究家で、東京造形大学の特任教授の方が主催のようで、生前の大塚康生氏から託された資料を多くの方に観てほしいとのことでした。
Img_8370_20250529234601
大塚氏のライフワークでもあった軍用車両を始め、ルパン三世、未来少年コナンを中心に、パンダコパンダまで貴重な資料が盛りだくさん。
Img_8389
写真撮影可なだけでなく、原画はめくって観られるようにクリップ綴じとなっています。(さすがに原本ではなく、コピーですが。)
Img_8409
アニメの中に現実にある小物などが出るのは今や当たり前ですが、この「実証主義」を始めたのも大塚氏だったそうです。
Img_8382
11:30頃に到着し、小一時間観たらすぐに帰るつもりだったのですが、そろそろ帰ろうかというタイミングで叶教授によるギャラリートークがあるとのこと。結局お昼抜きで14:00過ぎまで堪能させていただきました。
Img_8411
世界中のいろいろな作品に精通し、映像の引用もお話も上手くて、1時間ちょっとのトークがあっという間でした。
叶教授は大学外でも朝日カルチャースクールで講座を開かれているそう。直近の講座はこちら。ちょっと聞いてみたいですが、場所と時間に難ありかな。
Img_8444
宮崎駿監督などが影響を受けた作品としてタイトルは聞いたことがあった「やぶにらみの暴君」やベティブープを製作したフライシャー兄弟なども紹介されていましたが、ギャラリートークの聴衆の多くの方が履修済みという反応をされていました。
まだまだ観るべき作品は多いようです。
Img_8418
チラシやポストカードも配布されていましたが、最終日ということで端数が余ったポストカードなどプレゼント企画も催されました。Img_8491
運良くポストカード5枚セットをいただけて、大塚氏や安藤雅司氏のパンダコパンダのイラストなどをゲット。

次に麻布台ヒルズギャラリーで開催される高畑勲展のチラシも配布されていました。
Img_8493
2019年に国立近代美術館で開催された時は行きそびれたので、今回こそ行きたいと思います。

(byぶらっと)

| | コメント (0)

2025年5月23日 (金)

講座:古代美術への招待 終了

4月から受講した『西洋文明のルーツ 古代美術への招待』が受講し終わりました。毎週楽しみだったので、あっという間の2か月でした。
Cimg2900
特に3回目の“メソポタミア美術”は、今まであまり見てこなかったオリエント美術についてだったので、期待していました。
ざっくりとオリエント史と合わせての解説だったので、バラバラしていた知識が整理されました。
“ギリシャ美術”は、昨年数回に渡っての講座が開催された後だったとかで、結構な量の知識を1回で詰め込まれた気がします。(^^; すでに受講済みの方には良い復習になったことでしょう。orz
“ローマ美術”は、そのイントロダクションのエトルリア美術が気になりました。ちょっと調べてみたいな。
今回興味を持ったところは、書籍などを探して読んでみようと思います。古代史は面白いですしねぇ。(^-^)

次の講座は7月から『魅惑の西洋美術』と題して、中世ヨーロッパ美術になるそうです。そちらも楽しみです。

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月20日 (火)

古代オリエント博物館

池袋のサンシャインシティ文化会館7階にある古代オリエント博物館に行ってきました。講座『古代美術への招待』で古代メソポタミアを受講した後に紹介された博物館です。
ちょうど企画展『タイムスリップ!古代オリエントの世界』をやっていました。ラッキー!(>▽<)
Img_2579
展示は最古のオリエント→古代メソポタミア→古代エジプト→古代イランとその周辺→東西文化の交流となっていました。
展示室は大きくはないのですが、展示品がとても多くて、全部見るのに2時間かかりました。その間、私以外の来場者は3名くらい・・・。平日だし・・・ね。f(^^;
Img_2341_20250520205901
講座を受講した時、見てみたいと思っていたのが楔形文字の粘土板と円筒印章です。印章は日本でも出土してますが、円筒形でコロコロ転がすのは珍しい・・・というか、特徴的です。実際自分で転がしてみたいです。(笑)
Img_2411
とにかく見どころ満載で、複製ですがハンムラビ法典もありました。
女神像など主にお墓の副葬品なんですけど、その造形の面白さがたまりません。
Img_2563
壷の文様も味わい深い!このデフォルメ感とか記号化にセンスを感じます。
Img_2431
一番のお気に入りは、コブ牛型土器です。特に下の写真のは最高です。単純化されたフォルムに胸やお尻の曲線と対照的なコブ直線!紀元前にアールデコ入ってるよ!(*>▽<*)
Img_2384
古代の歴史と文化・芸術の伝播を感じました。凄く楽しかったけど、あまりに人がいないから2時間もいる自分が不審者に思われてないか緊張しました。(^^;
Img_2537
ラストは大好きなガンダーラ仏です。西洋と東洋の交流がヒシヒシ感じられます。写真の仏陀にはちょっと大谷選手が入ってると思って笑った。
収蔵品は企画に合わせて展示替えしているようなので、時々行きたいと思います。

Img_2581
今回の展示と全然関係ないけど、ミュージアムショップで思わず買ってしまったヒンドゥーの神様相関図クリアファイル。(^^;

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月16日 (金)

浮世絵現代展

東京国立博物館・表慶館で開催中の浮世絵現代展にも寄ってきました。国内外のアーティストによる木版画の展示が多数ありました。
Img_2312_20250516215501
第1章がマンガ家による現代浮世絵でした。これはオタク的にかなり盛り上がります。(^^; 池田理代子、里中満智子などなど、少女漫画の大御所も。石ノ森章太郎、水木しげるも負けていません。(笑)
Img_8292
第2章以降も北斎のデザイン・リスペクトや現代作家の木版画が多数。中にはビートたけしもあります。和田誠や横尾忠則とか、年代的に懐かしいです。
Img_8294
黒川紀章、草間彌生、山口昇、福田美蘭・・・なんて豪華な展覧会でしょう。
Img_8319
海外アーティストも多数ですが、現代作家さんを知らないので紹介できません。(><)
Img_2309
蔦谷重三郎展と合わせての鑑賞をお勧めします。木版画の楽しさが伝わってくる展覧会でした。

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月13日 (火)

蔦谷重三郎-コンテンツビジネスの風雲児-展

NHK大河ドラマのおかげで、話題となった蔦谷重三郎こと蔦十。その蔦十が出版した本や浮世絵を中心にした展覧会が、東京国立博物館で開催中の『蔦谷重三郎-コンテンツビジネスの風雲児-展』です。
Img_8246
前売り買って準備万端!ドラマ人気で大混雑を覚悟で行きましたが、そうでもなかった?(笑) それでも巻物や本を見るのには、牛歩の歩みで見学ですが。f(^^;
Img_2303
浮世絵の展覧会は、そこそこ行ってる方なので目新しさはないのですが、ドラマのおかげで黄表紙本や狂歌本など読めなくても作者や絵師が気になって仕方ありません。出版元の確認をしてしまうのも今までにない鑑賞でした。(笑)
Img_2305
ドラマで見ていた“吉原細見”や“青楼美人合姿鏡”は、「本物だぁ~O(*・ω・*)O」と見入ってしまいました。

会場にはドラマで使用した吉原の大門があってテンションあがります。でも、写真は撮れないのが残念。orz ただし、最後に江戸の街を再現している場所があり、そこは写真OKです。
Img_2273
ドラマのオープニングで出る浮世絵イラストや衣装デザイン画があったり、耕書堂があったりで楽しい場所でした。
Img_8258
1Fでは、江戸の街と吉原の街のどちらかをVR体験できます。3分ほどですが、これもお薦めです。

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月11日 (日)

相国寺展

友達と東京藝術大学・大学美術館で開催中の『相国寺-金閣・銀閣鳳凰がみつめた美の歴史-展』に行ってきました。楽しみにしていた展覧会だったし、友人と行くのも久しぶりだったのでウキウキでした。
Cimg2878
足利義満発願の歴史ある相国寺。そこで代々受け継がれてきた数々の名品は思わず「ヤバイ!」と口に出てしまうくらいの名品揃いでした。...と言っても、その内容も価値もさっぱり分かっていない私たちでしたが。f(^^;
Cimg2874
雪舟、若冲、応挙などの絵を見ると、少しホッとしてしまった自分が情けない。(^^;
一番楽しみにしていた伝俵屋宗達筆・烏丸光広賛の“蔦の細道図屏風”には大感激でした。モダンさを感じる緑の丘と蔦や、書でありながら屏風のデザインの一部になっている文字が素晴らしかったです。見れて良かった。(>▽<) この屏風のポスターが欲しいわぁ。
Cimg2880
展覧会出口でNHKのアンケートがありました。携帯を持ってないと出来ないので、私は不参加。orz 友達がやってくれてお礼のクリアファイルとシールをくれました。彼女は大河を見ていないからいいそうです。ありがたやま~でございました。(*^o^*)

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月 3日 (土)

展覧会講座:司馬江漢と亜欧堂田善 名前も絵もかっこいい!

現在府中市美術館で開催中の『司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵』の展覧会講座に行ってきました。
美術館近くの生涯学習センター講堂での開催です。ここでの講座を受講しているので、一週間に1回は通ってるなぁ。(^^;
Img_8153
講座の内容としては、洋風絵画の始まりや特徴を解説するところから始まりました。大河“べらぼう”でも大人気だった平賀源内から始まり、秋田藩の小田野直武や解体新書の話などありました。
司馬江漢と亜欧堂田善の画家歴の紹介はとても詳しく面白かったです。一見、似たような洋風画を描いていたようで、目指していたものの違いなどを聞くと「なるほどなぁ~」と感心してしまいました。
前期・後期と展覧会を楽しみ、その総仕上げの講座になったように思いました。

(byふらっと)

| | コメント (0)

2025年5月 2日 (金)

OMIYA ART WALL

以前、賃料が高くてテナントが埋まらないと話題にした大宮門街。
スーパーが撤退した跡に、コメダ珈琲の和風喫茶「おかげ庵」や渋谷などで行列ができるという「七宝麻辣湯」、おむすび専門店やseriaが入って、随分と賑わうようになりました。
Img_8108
ファンタジーアート展で立ち寄ったレイボックホールもある5階には牛たん屋さんや叙々苑といった高級店も入っていますが、まだまだ空きテナントも。
Img_8104
そんな一角に、OMIYA ART WALLなるスペースができていました。空きスペースの一時利用なのか、大宮門街の公式サイトには掲載がありません。そして、高級店ばかりのフロアなため、人通りもほとんどありません。
Img_8105
これで大丈夫なのか、高級店を利用するセレブがアート作品に目を止めてくれれば良いのか。
今後の賑わいにつながるかは未知数ですが、展示替えもありそうなので定期的に観に行きたいと思います。

(byぶらっと)

| | コメント (0)

より以前の記事一覧