文化・芸術

2023年11月24日 (金)

やまと絵展

東京国立博物館(トーハク)で開催中の『やまと絵展』に行ってきました。
やまと絵とは?どんな種類があるの?何を描いたものなの?と、色々不思議に思うことがあったので、楽しみにしていた展覧会です。
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“現存最古のやまと絵屏風”・“最高傑作!四大絵巻”・“贅を尽くした三大装飾経”などなど、国宝・重要文化財てんこ盛りの展示でした。
めまいがするほど素晴らしかった。1点、1点じっくり見たくて時間と体力がなくて悔しい。(i△i) 期間中の4期すべてに行きたかったです。
どれもいいですが、やっぱり王朝文化が華やかな“紫式部日記絵巻(断巻)”や絵の上に法華経を書いた“法華経冊子”は雅だなと思いました。それと白描画の絵巻物は、色彩豊かなものとはまた違った詩情や優雅さがありました。
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ただ、やっぱり不満というか残念なところもあります。
屏風のように大きな展示はいいのですが、巻物は見学者が動かないのでとても待たされます。気持ちはわかるけど、とにかく鑑賞に時間がかかります。そして展示ケースを覗き込むように見るので腰が痛くてたまりません。orz
並びながら牛歩で鑑賞してたら3時間かかりました。見に行くことに躊躇する一つの理由です。

企画展では混むので、できれば常設展で少しずつ見ることが出来たらいいなと思います。これから常設展示の内容に注意して時々覗こうと思いました。

(byふらっと)

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2023年11月19日 (日)

常設展と小企画【もうひとつの19世紀】

キュビスム展のついで・・・と言ってはなんですが、常設展と小企画『もうひとつの19世紀』を観てきました。
企画展に行く度に常設展も観ていきたいと思うのですが、時間や体力的な問題で「次回でいいか」と流してしまいます。
今回は小企画も面白そうだったので、昼食を挟んで鑑賞しました。
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スタートはMy Loveなカルロ・クリヴェッリで、もうどきどき・わくわくが止まりません。
今年観に行った『ルーブル美術館展 愛を描く』でお気に入りになった、アリ・シェフェールや“夢魔”で有名なフュースリーもあって、改めて幅が広いなぁと嬉しくなりました。
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ルノアールの“アルジェリア風のパリの女たち”など、日本にあることが凄いと思うけど、そうでもないのかな?フランスさんが悔しがってるんじゃないの?
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小企画『もうひとつの19世紀』は、今では印象派などの陰に隠れてしまった、当時のアカデミズム絵画に焦点を当てています。
「ミレイってラファエル前派じゃないの?」と思いましたが、結婚後に離れてアカデミー画家になっていたなと思い出しました。
フランスとイギリスの19世紀を代表するアカデミー画家の作品を観ることが出来ました。
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その中にラファエル・コランが入っていたのには、少々驚きました。“フランスに留学した日本人(黒田清輝など)に絵画を教えた人”くらいの認識でしたが、そんなことはなかったのか。(^^; 失礼しました。(>▽<)
久しぶりの常設展もとても見応えがあり、小企画も面白かったです。こちらもお薦めです。

(byふらっと)

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2023年11月17日 (金)

キュビスム展

国立西洋美術館で開催中の『キュビスム展』に行ってきました。苦手に思う近代絵画の入り口って感じです。f(^^;
でも、今回の展覧会はそういう初心者こそ見るべきだと山田五郎氏が言っていたので、その考えを払拭するつもりで行ってきました。
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今回は音声ガイドも借りてます。v(^o^)v ナビゲーターが三木眞一郎だったし、キュビスム・トークに山田五郎氏だったのもありますけど、絵を見るのと1910年代芸術の流れを学べると思って借りました。
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キュビスムの誕生や発展の流れがよくわかる展示構成でした。
興味がなくてピカソとブラックくらいしか知らなかったけど、その二人とは違うアーティストの作品や思考と挑戦がよくわかる展示で面白かったです。
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「この画家がキュビスム?」って思うような人の作品もありました。
モディリアーニやシャガールとかね。マティスも一時期キュビスムやってましたね。誰もが通る道らしい。(笑)
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ずっと見ていくと抽象画と何が違うのか分からなくなってきます。
「また、混乱しそう・・・(;´Д`)」ってなるけど、難しいことを考えずに好き・嫌いで見て楽しんだりしました。
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今回気に入った絵がやっぱり絵ハガキになってなくて凹んだけど、ヨックモックとコラボしたファン・グリス絵の“プチ・シガール缶”がツボでした。
会場に並べられた絵だけを見てると、その絵の善し悪しが分からなくなるのですが、こうしてグッズになるとモダンな感じがアップして凄くいいなと思いました。絵は飾る環境や見せ方も大事だというのも、この展覧会で分かります。
50年ぶりのキュビスム展は、超おすすめです。

(byふらっと)

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2023年11月 2日 (木)

それぞれの闘い展

行く気がなくてスルーしていた展覧会『それぞれの闘い』に行ってきました。テレビの紹介番組を見て「思ってたより面白そう」と思い直しました。
まぁ、結果から言うと“微妙”でしたけど。(^^;
岡倉天心が創設した日本美術院から離脱した人が設立した春陽会は誕生から100年を迎え、今も活動をしている団体だそうです。そうそうたる会員(客員含む?)の選りすぐりの作品が展示されているとのことでした。
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西洋画に向ける憧れや情熱みたいなものは感じるのですが、イマイチと思ってしまう気持ちを拭えませんでした。好き嫌いでしか作品を見られない自分が情けない。(^^;
出品者が多く、知らない名前ばかりだったので、その経歴を読むだけでシンドイ。絵を鑑賞することを忘れてしまうので、途中からは経歴は読まないようにしました。とにかく作品を見ることに集中!
洋画だけでなく日本画(水墨画など)も描いていて、感性や技術がどちらの作品にも活かされているのはいいなと思いました。
いくつか好きな作品や好みに画家もいたので、覚えておこうと思います。今回、三岸節子の<自画像>が見られて嬉しかった。いい作品でした。
他に河野通勢、木村荘八、萬鉄五郎、岡鹿之助や版画家の長谷川潔、前田藤四郎が気になりました。
やっぱり日本美術史をもう少し読もう。f(^^;

(byふらっと)

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2023年11月 1日 (水)

永遠の都 ローマ展

東京都美術館で開催中の『永遠の都 ローマ展』に行ってきました。前売りまで買って準備万端だったのですが、「そのうち~~♪」で11月になっちゃった。(^^; 日時指定じゃなくなると、途端にこれだよ。
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2022年の『ポンペイ展』と比べてはイケナイのかもしれないけど、『永遠の都 ローマ展』と銘打つには弱かったかなと。(^^;
見どころは“カピトリーノのヴィーナス”(2世紀)や“マイナスを表す浮彫の断片”(前1世紀~後1世紀)、<Ⅱ章古代ローマ帝国の栄光>で展示されている胸像の数々(どれも1世紀前後)でした。写真撮影出来なかったのが残念でなりません。orz
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カピトリーノ美術館誕生の話やミケランジェロによる広場の設計については、興味深い内容でした。もう少し資料的なものの展示があったら嬉しかったかな。f(^^;
絵画コレクションは、画家のネームバリューはあるのですが、内容的にはイマイチ好みではありませんでした。絵画で気分が盛り上がらなかったのは自分的に凹みました。
最後の特集展示<カピトリーノ美術館と日本>では、岩倉使節団が訪問した話やその後の関係などが分かって面白かったです。
悔しいのは東京展示にはカラヴァッジョ派の画家の絵が展示されているのに、次の福岡展示では本物のカラヴァッジョが展示される。orz 絵画の目玉じゃないか!(i△i)

(byふらっと)

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2023年10月31日 (火)

葉書ホルダーの準備

展覧会で購入する絵ハガキ。貯まる一方なのを整理したのはいつだったか・・・。一度整理した時は、展覧会別にはまとめたけど、開催年は滅茶苦茶でした。(^^; その後、blog記事で展覧会の開催日をチェックして、古い順に整理し直しました。
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ファイルするだけでしたが、フォトスタンドで飾っています。
時々入れ替えて楽しむことを覚えました。自分エライ!(誰も言ってくれないから)(^^*
ちゃんと整理するとテーマが似ている絵が気になったりします。
19世紀以降になると針仕事や読書などの風俗画も絵画のテーマになります。それが結構好きみたいです。f(^^;
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室内の装飾や衣服など、時代も感じられます。ヨンゲの絵だけ、ちょっと階級が違う家庭のような気もします。女性の年齢も違いそうだし。
買ってきた絵をこうして比べてみるのも楽しいです。
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そんなファイルがもうすぐ一杯になりそうです。160ポケット、320枚収納できるファイルが一杯・・・。マジか!そろそろ次のファイルを購入せねば。f(^^;

(byふらっと)

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2023年10月11日 (水)

今さらのぉ~古代メキシコ展

トーハクの古代メキシコ展に行ったのですが、そのblogを書きかけで放置してました。記録はちゃんと残しましょう。d(^^)

メキシコで買ってきたマヤTシャツを着て、古代メキシコ展へ行ってきました。
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メキシコに行ったのは、もう10年も前のこと。いかにもお土産ってデザインなのであまり着ていませんでしたが、ミュージアムショップで売っていたTシャツよりよほど良いデザインでした。ミュージアムショップも、もっと頑張ってー!(笑)

展示物はすべて写真撮影可という太っ腹。
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図録はカバーが3種類からの選択です。表紙だけなら“死のディスク石彫”を選ぶところでしたが、裏表紙が格好良かったので“鷲の人”にしました。
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カバーを剥がすと背表紙がなく、剥き出し。その代わり、遠慮なく180°ページを開けます。これ、とても良いです。図録は全部この装丁にしてほしい。
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当時のblogを読み返すと、偏頭痛と食あたりでヘロヘロになりながら遺跡巡りをしていた思い出がよみがえります。
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赤の女王の棺とか、現地で観ていました。現地の博物館で写真を撮った人形も、今回来ていることを確認。
いや、ヘロヘロだったので記憶はずいぶんと曖昧なんですけどね。
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写真で振り返って、「見てたんだなぁ」と再確認するくらいです。
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ミュージアムショップでは、懐かしいタヒンを購入しました。
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当時、食事の度にライムをかけたサラダにタヒンを振りかけて食べ、お土産にも買ってきてました。
ただ、10年も経つと味の記憶は全くなく、改めて「酸っぱ美味しい!」と思う味でした。
当時のお土産ものより大きいので、湿気らないうちに食べきらないと。

東京の展覧会はすでに終わっていますが、現在九州国立博物館で開催中です。日本でじっくり見られる機会なので是非!

(byぶらっと)

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2023年9月28日 (木)

ぶらぶら美術・博物館が終わった

毎週楽しみにしていたBS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』が昨日で終わってしまいました。あまりに急で魂抜けたよ。orz ついこの間、番組の放送時間帯が変更になったばかりだと思うんだけど、なんで終了したんだろう? まぁ、そんなこと分からないけどね。(i_i)
女性MCが高橋マリ子さんの前の相沢紗世さんの頃から見ているから、番組開始の頃から見ていると思うと10年以上は見ていたのか。( ̄□ ̄;)!!
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山田五郎氏の軽妙な解説が好きだったし、おぎやはぎのが「この絵、変じゃない?」と、思ったことをはっきり言ってくれるところが好きでした。その素人目線で「変・意味分からない」と言いにくいことを代弁してくれるのが良かった。
主役は美術なので、別の美術番組のように出演した女優さんや俳優さんのアップばかりというカットがないところも好きでした。本当にいい番組が終わってしまって悲しいです。
いつか復活を願っています。特番でもいいから・・・。(涙)

(byふらっと)

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2023年9月23日 (土)

インド細密画展

府中市美術館で開催中の『インド細密画展』に行ってきました。昨年の『ボストン美術館展』でインド絵画を見て「もっとたくさん見たい!いつか展覧会があったら行きたいなぁ」と思っていたところです。なんとすぐ近くで開催されてラッキーでした。(^v^)
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インド絵画史はまったく知りません。最初は仏教の経典に描かれた挿絵(菩薩など)があったようですが、イスラムに進攻され仏教はネパールに一部残るくらいになったそうです。そしてヒンドゥー教に受け継がれたようです。
“ヴィシュヌとガルーダ”(ラージプト) “笛を吹くクリシュナ”(デリー)
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インド絵画は16世紀後半~19世紀にムガル帝国やラージプト諸国で描かれました。ムガル帝国はイスラム教なので宗教画はなく、王族や物語の絵が中心でした。線が細く模様も細かい美しい細密画でした。
“貴族の肖像”(ムガル) “花火をする女たち”(ラージプト)
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ラージプト諸国はヒンドゥー教で、ヒンドゥーの神々やその物語が多く描かれていました。一時期、ネパールやインドに憧れて旅行していた時に、ヒンドゥーの神々やラーマーヤナ物語を知ったので、ちょっと懐かしくなりました。
“シヴァ神に敬意を払う王”(ラージプト) “流れの側に座す女”(ムガル)
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衣類などの文様の美しさはイスラムから、人物の陰影は西洋絵画から取り入れ、より美しい細密画が描かれていました。絵の持つ意味など、独特で解説を読みながら鑑賞してきました。しかし、細密画だというのにモノキュラーを忘れたのは大失敗でした。(><)
ピンクの図録が可愛かったけど、絵の数と大きさでこちらを購入。
展覧会で見た絵は殆ど入ってるみたい。

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今回は殆どがラージプト絵画だったので、ムガル絵画をもっと見たくなりました。絵の内容的にはヒンドゥーを題材にしたラージプト絵画の方が面白いのですが、細密さではイスラムの影響が強いムガル絵画が圧勝です。どんな細密画があるか興味があります。
インド絵画の入門にぴったりの展覧会でした。

(byふらっと)

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2023年9月21日 (木)

エルマーのぼうけん展

3連休の最終日に、やっとエルマーのぼうけん展に行ってきました。
本当は平日に休暇を取って行く予定だったのですが、当日の朝に発熱して断念。日曜はそこそこ混雑していました。
会場入り口には、大きな竜と記念撮影出来ます。
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展示は本の挿絵の原画なので、表紙や中表紙の原画のみカラーですが、白黒の小さな作品がほとんど。
イラストを拡大したパネルや、ワニの背中を飛び石のように渡れる立体展示とか、飽きさせない工夫がされています。
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自分が子供の頃に読んだのは半世紀も前になりますが、イラストでストーリーを追いかけていくと結構思い出すものです。
子供の頃に読んで、一番印象に残っていたのがキャベツです。自分の知っているキャベツと全く形が違って、「これはキャベツじゃない」と思ってました。が、今になって調べてみると、北アメリカに分布するスカンクキャベツというものらしいです。ミズバショウの仲間と言われると、あの形にも納得です。
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お客さんは子供から高齢者まで様々。ディズニーやスヌーピーのようにずっと身近にあるものではありませんが、広い年代の皆さんが一度は通ってきた物語なんだなぁと実感します。
チケット購入で貰える横長カードと購入したマスキングテープ。
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そして、写真だけでなく動画もOKというのは珍しいです。
絵ハガキは、悩んで1冊の物語から1枚ずつチョイス。
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実家では3冊目しか見つけられませんでしたが、悩みつつも残り2冊は未購入です。ミュージアムショップでは書籍も売っていましたが、今の書籍は函がないんですね。昔は函入りだったのに。
昔の本は函付きが多かったです。
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(byぶらっと)

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