金継

2021年9月 3日 (金)

今年の金継ぎ

春先に「暖かくなったら始めよう」と思っていた今年の金継ぎ。気がつけばそろそろ涼しくなりそうな気配です。
遅ればせながら、湿度の高い家に着手しました。

まずは片口。
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縁が欠けてます。
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次は菓子鉢。
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こちらは外側に欠けが。
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お気に入りのマグカップは取っ手が取れて、
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縁にも欠けが。
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植木鉢のカバー。
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こちらも欠け。
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最後はミッフィーのパン皿。
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これは直すほどのモノじゃないけど、欠けが大きいので。
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こうしてみると、欠けが多いですね。
食器洗いの時など、ちょっとぶつかるとすぐに欠けちゃうんですよ。

ダイヤモンドヤスリで削る下処理が必要だったのは、マグカップの取って部分だけ。
今日の所は下処理と透き漆での漆固めまで。下処理の写真は、透きうる市が乾いたら撮ってみます。

秋の長雨が終わって湿度が下がるまでに完成まで行けるでしょうか。サクサクと処理を進めてまいりましょう。

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2021年4月29日 (木)

今年の金継シーズン到来?

日々暖かくなってきました。そろそろ夏日になることも。
暖かくなって湿気も出てくると、今年の金継シーズンも到来となります。

今年の繕い対象はこちら。
橘吉の菓子鉢。ふちが欠けちゃってます。和風の鉢なので、金で仕上げると格好良さそう。
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“ふらっと”お気に入りの植木鉢カバー。こちらはふちの内側に欠けが。洋風なので、目立たない銀仕上げかな。
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2005年にチェコのプラハに行ったときに買った、お気に入りのペアカップ。洗っているときに落っことして、持ち手が取れてしまいました。
持ち手部分は熱いものを入れているときに重さではがれたりすると危険なので、あまり金継に向かない部分らしいです。
とは言え、2つ重ねると絵がつながったりするので、是が非でも直したい。飲料が接する場所ではないので、新うるしなど使ってみるのもよいかもしれません。
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まずはダイヤモンドやすりで断面を整えるところからです。
もう少し温度と湿度が上がるのを待って、作業に入りたいと思います。

(byぶらっと)

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2020年9月14日 (月)

ツバカッターマグの再修理

金継ぎして使い始めたら初日で蒔いた金が剥がれてしまい、ヒビに沿ってダイヤモンドやすりで表面を荒らして修理をしたカップ。
その時は手抜きして剥がれた内側だけ修理しましたが、2~3カ月使ううちに外側も剥がれてきました。
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仕方ないので、外側もダイヤモンドやすりで削り直して、透漆、弁柄漆の順でリカバリー。
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再び金を蒔き直しました。今度はしっかり定着したと思うんだけど。
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(byぶらっと)

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2020年9月 8日 (火)

一輪挿しの金継

口の部分が割れてしまった一輪挿しを金継で修復しました。
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スバリスト・ミーティングかアルシオーネ・フォーエバー・ミーティングに参加するのに一人で車山に行った際、帰りに立ち寄ったドライブインでお土産に買った一対の一輪挿しの片割れです。
さっそく花を生けてみたかったのですが、タイミング悪くバラが咲いていません。仕方がないので、ちょっとマヌケですが桔梗を。
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構造的に当たりやすく割れやすいのか、いつの間にやらが割れていました。
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断面の下処理をして麦漆で接着。欠片が紛失した部分は刻苧漆で補填。錆び漆で表面を整え、弁柄漆で下塗りして金蒔きといういつもの手順です。
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釉薬のかかっていない部分は、はみ出した漆が染み込んでしまわないように各工程でマスキングテープによる養生をします。
しかし、細い口の内側はマスキングしきれません。麦漆で接着した後の工程から、奥の方はマスキングを諦めました。
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どうせ見えないので、口の奥の方は金蒔きも省略。弁柄漆のまま仕上げました。
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器の色からして、金が似合います。こういうの「景色」って言うらしいですが、良い感じに箔が付いたのではないでしょうか。
あくまで自己満足ですけどね。

(byぶらっと)

 

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2020年6月16日 (火)

木っ端微塵からの完全復活!

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黒漆の下塗りまで行ってから放置しちゃってた急須のフタ。銀を蒔いて粉固めして完成です。
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このくらい粉々になると、継いだ跡が逆に格好良い気がします。
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せっかく直しましたが、夏場になると熱い緑茶を淹れる機会が減ります。本格的な出番は秋になってからですね。
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割れたときは直るものか自信がありませんでしたが、なんとかなるものです。せっかく直ったので、早く使いたいぞ!

(byぶらっと)

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2020年5月21日 (木)

どうにも刻苧漆がダメらしい

金継の話が続きますが、前に直したスヌーピーマグのフタです。最初に直したときは刻苧漆で造形した部分が1日で浮いちゃいましたが、今回は2日で浮きました。(><)
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錆漆のところは浮いたり剥がれたりしないので、どうにも刻苧漆の部分に問題があるみたい。
前回は器との継ぎ目に隙間があるのかと予想しましたが、他にも可能性は色々あります。そもそもご飯粒なだけにわずかな隙間が命取りになっているとか、厚盛りしすぎて芯まで乾燥・硬化してないとか。
削り取ってみたら、芯まで乾燥・硬化はしているようでしたが、器との接合部分が全体的に隙間になってる? 厚盛りが原因で硬化時に引けているのでしょうか。
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とりあえず刻苧漆の部分を削り取って、欠けた断面に透漆を塗って下処理をしました。
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この後は刻苧漆の盛り付けですが、今回は複数回に分けて少しずつ盛ってみましょう。
錆び漆の部分は浮いたりしないので、刻苧漆での造形を欠けた部分より一回り小さめに作って、その上に錆び漆の層を作るようにすれば良いのかもしれません。この辺は試行錯誤を続けるしかないですね。

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2020年5月20日 (水)

木っ端微塵からの修復

前回、麦漆で繋いだ急須の蓋。上手く繋がったので、はみ出した麦漆を削ってから錆びうるしで隙間を埋め
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表面を整え
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その上から銀の蒔きに備えて、黒漆で下塗りまで進みました。
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こうして見ると黒漆仕上げも渋くて良さそうです。
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でも、一部に前回の銀仕上げが残っているので、銀蒔きで統一したいと思います。
ゴールは近いぞ!

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2020年5月16日 (土)

ミッフィーボウルの黒漆仕上げ

スープなどに重宝していたローソンさんのミッフィーボウル。気が付いたら、4つあるうちの一つにヒビが入ってました。
ヒビに沿ってダイヤモンドやすりで表面を荒らし、透き漆でヒビを繋いで黒漆で仕上げました。
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仕上げに銀を蒔こうかと思っていましたが、ミッフィーのイラストに合わせて黒のままの方が良さそう。
普段使いの器は、こんな仕上げもありでしょう。(使っていて剥がれても修理しやすいしね。)Cimg5609
(byぶらっと)

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2020年5月 9日 (土)

金継の修理

ツバカッター・マグの修理をしました。
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内側の金をすべてはがし、ヒビに沿ってダイヤモンドヤスリで表面を荒らしました。そこに弁柄漆を塗って金を蒔き直し。
ヤスリが滑って細かい傷をいっぱいつけてしまい、そこに入り込んだ漆がちょっと汚いです。(><)

使い始めてすぐに金継ぎした場所が浮いてしまった小鉢と、その後少しだけ浮いてしまったスヌーピーマグも一緒に修理。
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どちらも傷は浅いので、荒れた部分を削り取って錆漆で補修。
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乾燥・硬化したら、それぞれ弁柄漆と黒漆を塗ります。ここで補修部分と器に隙間があって水が浸みている疑いがあるので、今回は少し広めに塗っておきます。再び乾燥・硬化したら、金と銀を蒔いて補修完了。
銀粉固めに使った上ずり漆が、ちょっともたついたらだいぶ茶色くなってしまいました。
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いろいろ失敗しつつも、とりあえず修理完了。今度は剥がれないと良いのですが。

(byぶらっと)

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2020年4月13日 (月)

上手く継げたかな?

木っ端微塵で高難易度の継ぎをやってみました。
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どこから組み合わせたものか悩みながら継いでいくと、途中で破片が「ポロっ」と落ちます。(><)おかげで手も作業台も漆まみれ。
すぐ油で拭きとったので、かぶれは出ませんでしたが、なかなか厳しい継ぎでした。
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なんとかマスキングテープで仮止めして、室にて乾燥中。
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今回から、室をクール宅急便の発泡スチロールにしました。湿気を保つために軽く絞った雑巾をそのまま入れられるのが楽で良いです。まだ気温が低いので、完全硬化まで1カ月近くは様子見です。

ところで、今回は接着面が多いので、途中で足りなくならないように麦漆を大量に作りました。田宮の調合スティックの小さじで小麦粉を5~6杯分に、飽和するほどの透き漆。結果、8割近くが残りました。モッタイナイ... 接着にはそれほどの麦漆は必要ないようですね。

(byぶらっと)

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