「バベル消滅」読了
「あおのたつき」のサイン会で行った高田馬場の芳林堂書店で、独自の絶版本復刻の取り組みを知りました。
せっかくなので、復刻本の中で面白そうなものをチョイスして購入してみました。
その1冊が飛鳥部勝則著「バベル消滅」(角川文庫)です。
一風変わったミステリで、こんな機会がなければ出会うこともなかったであろう作品です。
作者さん自らが描かれた油絵をストーリーに登場させつつ、ブリューゲルをはじめとした絵画史でも有名な「バベルの塔」とも絡めた凝ったお話でした。絵画や小説など幅広い予備知識があった方が楽しめる奥の深い作品で面白かったのですが、オチの弱さは絶版になってしまうのも理解できる微妙さ。まぁ、一つの出会いとして楽しめました。
この本の解説を書かれた作家さんの本が、書き下ろし冊子とセットで販売されていました。
そちらも一緒に買ったので、続けて読んでみたいと思います。
(byぶらっと)
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