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2024年12月20日 (金)

石膏デッサンの100年 読了

お気に入りのyoutube『山田五郎 オトナの教養講座』で【美術室にいる石膏像って誰?】という回がありました。まさしく自分も似たようなことを考えました。
中学の頃、美術の授業で石膏デッサンがあって、ヴィーナスとアグリッパが並んでいました。自分の席からはアグリッパが対象でしたが「誰だよアグリッパって?ヴィーナスの方がいいよ!」と無理やり遠いヴィーナスを描き、先生に嫌な顔をされた覚えがあります。知りもしないオッサンを描きたいと思わない乙女心ですよ。(笑)
その頃から石膏像ってどういう基準で選ばれるんだろうとは思ってました。そんな子供の頃の疑問に答えてくれる本に出会えた感じです。
Img_1683
買おうと思ったのですが、美大を目指す学生でもないので深い部分までは読み切れないかなぁ~と図書館で借りてきました。
横書きが読みにくいとか論文みたいで文章が固くすぐに眠くなるとか・・・読み始めて20ページくらいまでは苦行でしたね。(^^;
その後、パジャントという石膏像の正体を突き止め、ヨーロッパで石膏像が多く作られ世界に布教されて行く辺りは、面白くてあっという間でした。
明治に日本に入って来るところは、ヨーロッパの流れを踏襲していましたが、一旦はそこで途切れます。
再度石膏像ブーム(?)が来るのは、黒田清輝の時代です。
そこから美術教育の中で石膏像をめぐって繰り広げられる教育論は、興味深いものでした。美大受験者にしたら笑えないでしょうけど。
石膏像が教育論争に発展するところは、難しいというか門外漢過ぎて読むので精一杯でしたけどね。(^^;
ただ、日本は石膏像が世界的にも珍しいくらい身近なもの(石膏ガチャや石膏ボーイズを生み出す日本ならではの感性)になっているのは、ある意味素晴らしい気がします。
石膏像に懐かしさを感じる方は是非Youtubeを見てください。本を読むのはそこそこ体力がいりますから。(笑)
今回は借りちゃったけど、文庫になったら買ってもいいかもと思えるくらいには面白いです。(^^;

(byふらっと)

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