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2024年11月29日 (金)

拷問と処刑の西洋史 読了

9月に買った『拷問と処刑の西洋史』が読み終わりました。
この本は拷問や処刑についての不確かな通説やお話を、さも本当のことのように書いているものではありません。
現地の資料や裁判記録から、実際に行われたことを客観的に取り上げています。なので、読む方も感情的にならず記録として受け入れることが出来ました。
それでも異端審問や魔女裁判は現代では理解できない残酷さで、その背景や心理について考えることは苦しいものでした。さすがに鬱々として、読む気になれず本を置くこともしばしば...。
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今まで知らなかったいくつかの話は面白く読めました。
一つは王殺し。“王を継承するためには前王を殺さなくてはならない”って、ヨーロッパ的は発想だとは思っていませんでした。どこなら納得するかと言われると困るけど、もうファンタジーの世界かと。(^^;
後は、拷問の仕方や処刑の方法が法律で細かく決められていたとかも驚き。マリア・テレージア法で記述があるそうです。順序正しい拷問って...。orz 「そういう時代」って言葉だけでは、理解できない話のてんこ盛りでした。
びっくりなんだけど、処刑された人の血って売れたそうですヨ。
キリストの血がワインに置き換えられるように、血というものが神聖視されているからだそうです。罪人でも処刑されることで罪を赦されることから血は浄化されたものらしい。
いや~いろんな意味で読んでみることをお勧めする本です。

(byふらっと)

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