大吉原展
東京藝術大学美術館で開催されている「大吉原展」に行ってきました。
開催前から(開催前だから?)賛否についてネットを賑わせた注目の企画展です。
話題だから行ったわけではありません。以前から花魁をテーマにした小説や漫画を読んだり、遊郭を扱ったムック本を読んだりと興味があったので、開催の告知時から期待していたものです。
内容は期待以上でした。(展示はこちらのレポートが詳しいです。)
事前にネットで騒ぎになったからか、このテーマを扱うときから考えていたことかは分かりませんが、苦界に縛られた女性の人権に対して配慮した展示になっていました。
大英博物館を始め、多くの美術館や個人の方の協力があって実現した企画展だったようです。
浮世絵や資料だけでなく、復元模型や茶屋の町並みを再現した展示スペースなど、凝った展示もありました。
展示作品も普通の企画展より多かったのではないでしょうか。
元吉原~新吉原の歴史や、時代による遊女の立ち位置の変遷、閉鎖された街での日常など、本当に充実した展示でした。
普段だと2時間くらい、長くても3時間以内で鑑賞する企画展ですが、今回は最長記録! たっぷり4時間かかりました。
辻村寿三郎氏の人形を使った遊郭の模型だけは撮影可能だったのが嬉しいです。
小さいながら衣使いや、ちょっと受け口な表情など、じっくり鑑賞しました。
途中、藝大邦楽科の学生さんによる長唄「吉原雀」の演奏がありました。
展示鑑賞後のミュージアムショップでは、図録と遊郭の薄い本を購入しました。そして2階のカフェで遅い昼食と、藝大美術館に5時間近く滞在していました。
せっかくの上野なので帰りに花見しようと思ったのに、すっかり日が傾いていましたよ。
(byぶらっと)
| 固定リンク
コメント