ゴッホと静物画展
今年最後の展覧会かなとsompo美術館で開催中の『ゴッホと静物画展』に行ってきました。
2020年に開催予定でしたが、コロナにより3年遅れての開催です。当時は「ゴッホはオランダでたくさん見たし、静物画ばかりかぁ~」と行かないつもりでしたが、生で見られる機会は大切だと思い直して行ってきました。
ゴッホは短い画家人生でおよそ850点の油彩画を描いているそうなので、オランダで見た気になっていても、実際は知らない絵の方が多いですよね。(^^;
それに今回の展覧会では、他の画家たちの静物画も紹介されています。17世紀オランダや19世紀フランスの画家の作品を比べることも出来て、面白い展示になっていました。
ゴッホでは、パリに来る直前の暗いタッチの絵やパリで色彩を研究していく流れが分かりやすかったです。
初期の厚塗りと特徴的な筆使いはまだ見られませんが、逆に印象派らしい明るさやロココを思わせるようなバラが新鮮でした。
とは言え、アルルに移りサン=レミの病院へ入院した頃の絵は、迫力が違うと思いました。
“アイリス”はオランダでも見ましたが、やっぱり素敵でした。背景の黄色に藍色の濃淡で引き立つアイリスとその花の形がどこか抽象的でもあって、ただ花を見ているだけのように思えなくなります。数枚突き出た緑の葉がまたいいアクセントになってるなぁ~と。
ゴッホ以外も沢山あって、それはそれで楽しめました。
わたし的にはドラクロワ、マネ、ピサロ、セザンヌ、ヴラマンクあたりが見どころでした。モネやルノワールは安定の良さです。(^^; イサーク・イスラエルスという「初めまして」の画家の作品も気に入りました。
sompo美術館は、無料配布の資料が良いところです。今回は静物画の歴史解説とゴッホの略年譜です。展示作品の年代も入っていて、どのように絵が変わっていったのかも分かりやすいです。
そして今回は良くないところもありました。人気の展覧会だったため、ミュージアムショップが大混雑でした。なんと30分待ちの札が出てました。レジが2個しかない!そして途中から1個になった!( ̄口 ̄∥) 釣銭の補充だかレシートの交換だか知らないけど、何分待たせるの?って驚きました。もう少し状況にあった体制で処理して欲しいと思いました。
(byふらっと)
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