棟方志功展
東京国立近代美術館で開催中の『棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』に行ってきました。
棟方志功の版画は有名だし、名前を知らなっくてもどこかで絶対見ている!って感じだと思います。でも、まとめて見たことはないし、どのような変遷をたどって版画家になったのかも知りませんでした。
今回は初期の油絵から晩年の作品までを網羅する大回顧展でした。
最初から版画家だったと思っていたので、ゴッホに影響を受けて油絵を描いていたのには驚きました。民芸運動で有名な柳宗悦に影響されて版画家に転身したようでした。初期の川上澄生っぽさのある作品も好きです。
とは言え、私の中の棟方志功はやっぱり釈迦十二大弟子や菩薩・女性のイメージです。それらは力強さや白と黒のコントラストや構図が何とも言えずいいなと。素朴なようでいて計算された構図のような・・・出来そうで出来ない・・・これぞ芸術か。(^^;
戦時中の版木が手に入らない時期の肉筆画や小さなサイズの版画もありました。空襲で多くの版木が焼けてしまったのは残念です。疎開で家族が無事だったことに比べれば小さいことですが。
戦後は大忙しのようで、“世界のムナカタ”になって行きました。本の装幀・お店の包装紙・切手など多方面で活躍されていたようです。
100を超える展示数は、全部見るとかなり疲れます。orz これまた巻物もあるので、牛歩の鑑賞だし。でも、大満足の展覧会でした。これほどの回顧展は、今後も難しいかもしれないですね。
包装紙欲しさに亀井堂の瓦せんべいを買ってしまった。(^^; でも、美味しくいただけばいいだけどのこと。
旦那さまは勝烈庵の紙袋と包装紙が懐かしいと言ってました。さすが浜っ子。(笑)
【おまけ】
17年前に大原美術館に行った時泊まったホテルのロビーに棟方志功の版画がありました。ホテルを探している時に紹介文で知って選んだような気がします。母と行ったので喜ぶかなと思って。
ちゃんと写真に撮ってなかったけど、一応あってよかった。外観とか全然撮ってなくて、自信はないけど多分倉敷国際ホテル。(^^;
(byふらっと)
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