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2023年9月23日 (土)

インド細密画展

府中市美術館で開催中の『インド細密画展』に行ってきました。昨年の『ボストン美術館展』でインド絵画を見て「もっとたくさん見たい!いつか展覧会があったら行きたいなぁ」と思っていたところです。なんとすぐ近くで開催されてラッキーでした。(^v^)
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インド絵画史はまったく知りません。最初は仏教の経典に描かれた挿絵(菩薩など)があったようですが、イスラムに進攻され仏教はネパールに一部残るくらいになったそうです。そしてヒンドゥー教に受け継がれたようです。
“ヴィシュヌとガルーダ”(ラージプト) “笛を吹くクリシュナ”(デリー)
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インド絵画は16世紀後半~19世紀にムガル帝国やラージプト諸国で描かれました。ムガル帝国はイスラム教なので宗教画はなく、王族や物語の絵が中心でした。線が細く模様も細かい美しい細密画でした。
“貴族の肖像”(ムガル) “花火をする女たち”(ラージプト)
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ラージプト諸国はヒンドゥー教で、ヒンドゥーの神々やその物語が多く描かれていました。一時期、ネパールやインドに憧れて旅行していた時に、ヒンドゥーの神々やラーマーヤナ物語を知ったので、ちょっと懐かしくなりました。
“シヴァ神に敬意を払う王”(ラージプト) “流れの側に座す女”(ムガル)
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衣類などの文様の美しさはイスラムから、人物の陰影は西洋絵画から取り入れ、より美しい細密画が描かれていました。絵の持つ意味など、独特で解説を読みながら鑑賞してきました。しかし、細密画だというのにモノキュラーを忘れたのは大失敗でした。(><)
ピンクの図録が可愛かったけど、絵の数と大きさでこちらを購入。
展覧会で見た絵は殆ど入ってるみたい。

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今回は殆どがラージプト絵画だったので、ムガル絵画をもっと見たくなりました。絵の内容的にはヒンドゥーを題材にしたラージプト絵画の方が面白いのですが、細密さではイスラムの影響が強いムガル絵画が圧勝です。どんな細密画があるか興味があります。
インド絵画の入門にぴったりの展覧会でした。

(byふらっと)

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