甲斐荘楠音の全貌展

東京ステーションギャラリーで開催中の『甲斐荘楠音の全貌展』を見てきました。
甲斐荘楠音との出会いは2021年の『あやしい絵展』でした。“横櫛”というタイトルで、デロリ絵と呼ばれる妖艶な女性の姿絵です。この人の回顧展が開かれるというので楽しみにしていました。

ただ、あのインパクトの絵をいくつも見続けるのはさすがに胸焼けするかも・・・という不安もありました。（笑）　しかし、それは杞憂でした。前半は絵画ですが、後半は時代劇の衣装や風俗考証家として活躍したため、当時デザインした着物やその映画のポスターが展示されていました。誰もが知っている『旗本退屈男』という時代劇で、映画フィルムも流れていました。

もう、そのあたりから脳が映画一色になってましって、主演の市川右太衛門の展覧会に変わってましたね。（＾＾；　もう帰ってきてからyoutubeで旗本退屈男を検索しそうになりました。

展覧会は盛りだくさんの内容でした。（笑）　着物のデザインに魅了されて絵の方を忘れかけましたが、インパクトのある絵で好き嫌いは出てしまうかもと思いました。日本画とは思えない立体感が印象的でした。大量のスケッチは見応えがあるのでお勧めです。前期展示で見ることが出来なかった“横櫛”別バージョンもいつか見たいです。

（byふらっと）