ブルターニュの光と風展
新宿に用事があったので、ついでと言っては何ですがsompo美術館で開催中の『ブルターニュの光と風展』に行ってきました。
今年はブルターニュ推しなのか、国立西洋美術館も同じテーマでした。あちらは国内外から集めた作品で、こちらはカンペール美術館からの展示でした。
館内はほぼ写真撮影可能です。どの作品も大作で驚きました。
フランスの中で見るとブルターニュは異国のようで、19~20世紀には美術界でちょっとしたブルターニュ・ブームだったそうです。
展示は主に風景画と風俗画。そこに郷愁や共感のようなものが感じられたら、もう少し夢中で鑑賞出来たかな~。(^^; 自分の感性がイマイチで見入るというほどではありませんでした。
写実的な風景画は、画家の個性を感じ難いし印象に残り難いかな。展示が写実→印象派→ナビ派へと移っていくと、なんとなく現状に満足せず新しいものを探求していった気持ちが分かるような気がしました。絵画って哲学かも・・・。(笑)
面白い発見も!上の絵は、リュシアン・レヴィ=デュルメール《パンマールの聖母》です。彼はラファエル・コランに師事した画家でした。
あの「日本人に西洋画を教えたという以外、特に評価がない」と言われるラファエル・コランの弟子ですよ。(^^; 日本人以外でも生徒がいたのか・・・びっくり。
ちなみにこの絵は美術館の入り口にも大きく出ていました。
これってスゴイ絵ってこと?。私には観光地の“顔ハメ看板”に見えたけど。(^^;
もう一つ注目したのが、ピエール・ド・ブレ《ブルターニュの女性》。
斜線で対象を表現していて、細かく見るとユニークで色彩も綺麗でした。でも、モデルの顔が強すぎて、感想の全部が吹っ飛びます。結局、顔しか印象に残ってないよ。(笑)
なんか感想が悪い方にばかり行ってるような気がするけど、それは違う。素直にいいと思った絵もありますよ。
下のフェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴー《藁ぶき屋根の家のある風景》とかね。印象派に近い明るさと光の感じがいい絵でした。ちょっとメルヘンチック?
パンチ力は少々弱かった感は否めませんが、地域性や流行などはなんとなく分かりました。今回の出会いがまたどこかに繋がるといいなと思います。
(byふらっと)
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