ベルギーと日本展
昨日で終わってしまった目黒区美術館で開催されていた『ベルギーと日本展』。そんな展覧会があったなんて知らなくて、ギリギリ気づいて行くことが出来て良かった。マジ、危なかったぜ!(-。-;)
作品はほぼ写真撮影できました。人も少なかったので、ゆっくり見つつ写真もパシャリ!(^v^)
この展覧会は、当時(1900年頃)芸術と言えばフランスという時代にベルギーに留学し、そこで印象派の絵画や彫刻を学んだ日本人の作品が展示されていました。
師であるベルギーの芸術家の作品も展示されてました。
「日本の洋画は茶色い!」と言っている私ですが「なんだ明るい印象主義的な絵を描く人もいたんじゃない」と大興奮で見学しました。
どれも日本の風景をいい感じに明るく描いていて、それでいてしっくりと落ち着く仕上がりが不思議と心地よかったです。写真(↓)の2枚にも、それを感じました。農夫のおじいちゃんが愛おしいよ。(^v^)
説明パネルで、彼らの絵は文展や帝展で評価が低いとありました。黒田清輝や久米桂一郎は、印象派の筆触分割は技巧として評価しても画品は挙がらないとしていました。その説明を読んで初めて「外光派は印象派と別なのか!」と驚きました。
彼らはあくまで『アカデミックな外光派』なんだそうです。なんだそれ・・・って感じ。( ̄Д ̄; 近代日本美術の歪さを見た気がします。
私はもともと児島虎次郎の作品が好きでした。
昔、大原美術館で見て気に入ったのですが、当時は絵ハガキ集めをしていなかったので、クリアファイルを買ってきてました。勿体なくて一度も使ってない。(^^;
今回のイチオシは写真(↑)の《男の裸像(1)》です。絵ハガキかポスターがあったら買ってたな。(*^o^*) そして部屋に飾るよ。(笑)
もちろん図録はGET!絵ハガキは少なかったし、発色が良くなかったので2枚だけ。この2枚は違うけど、他は今どき珍しい光沢仕上げで、昔の観光地で売ってるハガキみたいでした。(^^;
留学から帰国した日本人画家が、自国で評価されないというのは藤田嗣治だけじゃなかったんですね。児島虎次郎は、日本からフランスのサロンに出品し続け、日本人初のサロン・ド・ソシエテ・ナショナル正会員にまでなったそうです。
児島虎次郎と言えば大原美術館のコレクションを手伝ったことで有名です。日本にエル・グレコの《受胎告知》があるのは、彼の功績ですよね。
機会があればまだ見ていない作品も見たいです。
(byふらっと)
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