近代日本洋画史再考 読了
先日、『中村不折のすべて展』で、不折の油彩画を鑑賞し、また自伝の小冊子を読んで「とても絵が上手く努力家で真面目な人だったんだなぁ~」と感じました。油彩画は私の好きなタイプの絵でした。
しかし、絵の状態はお世辞にもいいとは言えない。他の美術館で不折の絵を見た記憶もない。そう思うと日本画に比べ明治の油彩画ってあまり見ないというか、展覧会もないような・・・。
それが気になって日本の洋画史が気になりました。本を探して見つけたのが「近代日本洋画史再考-官展アカデミズムの成立と展開-」です。“官展アカデミズム”かぁ~少々ネガティブな話なのか?
面白そうですが内容も分からず5千円は出せないと思ったら、図書館で借りられました。ラッキー!読んで手元に置きたければ買えばいい!(^^)v
・・・で、借りてみたら薄くてびっくり。そして思ったような内容ではなかった。(笑)
本の紹介で『明治40年の文部省美術展覧会開設以降、「官展アカデミズム」は近代日本美術の主流として、功罪含めて大きな影響力を持ち続けたが、戦後日本の美術史研究では否定的に捉えられ、長らく等閑視されてきた。』とあります。
その~功罪含めて~の部分を詳しく知りたかったけど「読者はすでに知ってますよね」って感じで割愛されてました。(笑) う~ん、残念。そのあたりはまた何か探そう。(^^;
ここでは岡田三郎助・中澤弘光・中村研一の作品を解説しながら、官展アカデミズムの分析をしていました。前提知識の乏しい私でもわかりやすくて読みやすかったです。
日本洋画史も一筋縄ではいかないようなので、少しずつ作品を鑑賞しながら知って行けたらいいなと思いました。
洋画家の作品は個人美術館を探して見に行こうと思います。
(byふらっと)
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