東福寺展
東京国立博物館で開催中の『東福寺展』に行ってきました。
東福寺と言えば紅葉の名所で有名で、私も一度行ったことがあります。もんのすごい人でした。(笑) その記憶しかなかったのですが、歴史ある禅宗寺院で敷地面積が24万平方メートルもあったことに驚きました。応仁の乱での焼失を免れたため、古い建造物が多く残っているそうです。火災焼失はやむなし。(^^;
そんな歴史あるお寺なので、はっきり言ってお宝の宝庫でした。あまり興味がない僧侶の肖像画ですら、驚きの連続でした。
特に中国南宋時代(13世紀)の《無準師範像》は、そのリアルさや美しさに驚きました。
書とかになると・・・若干テンション下がる。(^^; その良さが分からないし読めないしで。これが楽しめるようになるともう少し鑑賞の幅が広がるんでしょうけどね。
実物大「天通橋」で行った気分になれます。(^▽^)
しかし!今回目的の吉山明兆の絵はどれも素晴らしかったし、この人の描く菩薩さまはイケメンです!姿形に品の良さもありますが、顔がかっこいい。《白衣観音図》でもわかるけど、細面なんだよぉ~。(>▽<) 吉山明兆本が出たら買います!
焼失してしまった釈迦如来坐像(本尊)の左手。手だけでこの大きさ!
目玉は明兆の《五百羅漢図》かと思います。羅漢たちが生き生きしているし、場面がコミカルで面白いです。そして着物の柄がとても細密で柄も豊富。着物の柄だけでもずっと見ていられます。眼福!眼福!
釈迦如来坐像の光背にあった化仏。このサイズが10個も付いてたの!
最後は仏教彫刻です。数は多くありませんが、見ごたえがあります。明治の火災で焼失してしまった本尊の一部は写真撮影が可能です。
四天王像や阿難・迦葉立像を見ても思うのですが、東福寺はイケメン・パラダイス!彫刻までもが二枚目路線だったとは・・・。
こうして煩悩まみれの鑑賞が終わりました。図録に手を出しかけましたが、明兆本が出ると信じて今回はパス!(^^; 彫刻には今度は京都でお目にかかりたいと思っています。(^^)/~~~
(byふらっと)
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