重要文化財の秘密展
昨年は『国宝展』。今年は『重要文化財の秘密展』と、お宝満載の展覧会が続いています。
「重文だらけぇ~♪」って楽しみにしていたのですが、期待しすぎて、ちょっと「あれ?」ってなってしまいました。(^^;
一つが国宝展の時もそうでしたが、各作品の展示期間が短いのです。見たい作品を漏れなくするためには、2回以上は行かないと...。しかし、今回はさすがにそこまで出来ません。
もう一つが「明治以降の重要文化財」なのですよ。だから、既に見ているものも多い。そしてみたいと思っているのが、江戸時代のものだったりする。(^^;
目新しさが少ないし、展示数も少ないというダブルパンチ。
その中でも「この機会を逃すな!」と選んだのが、菱田春草の“王昭君”と下村観山の“弱法師”です。
最近わたし的に好きな日本画家の上位に上がってきた菱田春草です。“黒き猫”と迷いましたが、こちらを鑑賞してきました。《朦朧体》で描かれた大作です。素敵!
そして“弱法師”。最初は老婆かと思ってました。(^^; 右隻いっぱいの梅の木の向こうで静かに手を合わせる弱法師と左隻の低い位置にある夕日に物語性を感じます。
その他では今村紫紅“熱国之巻”をずっと見たいと思っていました。
これで“近江八景”も見られたら良かったんだけどな。展示期間外でした。orz
洋画では、中村つねの“エロシェンコ氏の像”。佐伯祐三が若い頃にリスペクトして自画像を描いていたので、見たいと思ってました。
おなじみの萬鉄五郎や青木繁。何度見てもいいなと思えます。
そして驚いたのが、あんなに嫌いだった岸田劉生“麗子微笑”の“微笑”部分が美しく見えました。(笑) 全体はやっぱりまだ気持ち悪いと感じるんですけど、顔はびっくりするぐらい綺麗でした。
彫刻では荻原守衛と朝倉文夫の作品に出合えたのが収穫です。どちらも持って帰りたいほど良かった。(笑)
少し物足りなさも感じましたが、初めての出会いもあったしなかなかいい展覧会でした。見られなかった作品もどこかで見られたらいいな。(^v^)
(byふらっと)
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