ルーブル美術館展 愛を描く
国立新美術館で開催中の『ルーブル美術館展 愛を描く』に行ってきました。今回は一人です。18・19世紀のチャラいフランス絵画は男性には興味が持てなかったようです。(笑) ポスターが見るからに・・・だよね。
最初にキューピッドの矢で真実の愛を手に入れるという絵(ポスターのハートに矢が刺さっている)からスタートしますが、その直後にギリシャ・ローマ神話の強奪愛やら魔術で惑わす愛やら不倫愛やら...真実の愛はどうした?(笑)
いきなり力業の愛を見せられて「さすが神話はやりたい放題な!」と思っていると、次に母子や親子愛になり、毒されていた神経が穏やかになっていきます。(^^; そしてラストにフランス、ロココの愛の駆け引きが来るとか・・・なかなか策士な展開でした。
テレビで「ルーヴルにあったら通り過ぎちゃう絵もここでならじっくり見られる」と言っていましたが、確かに画家の代表作と言える絵は少ないです。でも、“愛”というテーマで来ているので、地域や時代の差が面白いと思いました。
今回、フラゴナールの“かんぬき”も期待でしたが、わたし的に楽しみだったのがアリ・シェフェール“パオロとフランチェスカ”です。
ダンテの『神曲』の一場面ですね。この時代はフランスでダンテブームだったそうで、地獄編の絵が多く描かれています。本では何点か見ましたが、実物は初めて見るので嬉しい。
廃墟画家のユベール・ロベール“かつてヴィーナスに捧げられた神殿”やサミュエル・ファン・ホーホストラーテン“部屋履き”も好きです。
“部屋履き”の脱ぎ捨てられたサンダルと刺しっぱなしの鍵束、奥の画中画(ヘラルト・テル・ボルフの娼婦を描いた絵)など、どんな意味を持っているのか気になります。
なかなか強く印象に残る絵は少ないですけど、その時代にどんなテーマが好まれたかやその意味を考えるのは面白いと思います。
日本人的には「それはないわぁ~。f(^^;」と思う絵もありますが、それこそ違いを楽しめるというものです。多分。(^^;
ちなみに鎌倉紅谷の「ルーヴルっ子:限定パッケージのクルミっ子」をお土産に買おうとしたら、午前中で(2時間弱)で売り切れてました。なので、ルーブルっ子と猿田彦のコーヒーが欲しい方は、絵を見る前に購入することをお勧めします。どちらも速攻売り切れるようです。orz
(byふらっと)
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