エゴン・シーレ展
エゴン・シーレ好きの友達と東京都美術館で開催中の『エゴン・シーレ展』に行ってきました。日本では30年ぶりのシーレ展で作品が50点も展示されます。
展覧会全体では約120点の作品が展示されています。シーレだけではなく、師と言えるクリムトなどその時代の画家の作品が多く並んでいました。
シーレの回顧展的なイメージを持っていたのか、友人はシーレ以外が多くて残念そうでしたが、シーレ自体をよく知らない私は、他の人と並べて展示されていることで、シーレの特徴や抜きんでた才能がよく分かりました。
別に他の画家が引き立て役というわけではなく、その時代の脱アカデミズムというか、表現主義的な絵画を見ることが出来て興味深かったです。
兵役中に描いた軍の施設(室内)画。
さらさらと簡単に描いてそうでいて、すごく上手い。( ̄0 ̄;
第9章エゴン・シーレの風景画では、写真撮影が可能でした。
“吹き荒れる風の中の秋の木”は一見抽象的で風景画に見えませんが、木や山並に気が付くと今度はその木のたわみにエネルギーのようなものが感じられて不思議でした。
“クルマウの家並み”は、今のチェスキー・クルムロフで、以前観光で訪れたことがあります。町並みは図式化し構成されていますが、懐かしく感じられました。
絵はがきのサイズがバラバラ。orz 実物に近くて嬉しいけどね。
クリムトの“シェーンブルン庭園風景”やコロマン・モーザーの“キンセンカ”が美しく、穏やかな気持ちになれてよかったです。
カール・モルの多色木版画もいい出会いになりました。
かなり激しさを感じましたが、リヒャルト・ゲルストルも迫力がありました。
絵はがきになっても眼光鋭いリヒャルト・ゲルストルの自画像。
シーレの“菊”は、実物の美しさが出てなくて悲しい。(i_i) “カール・グリュンヴァルトの肖像画”は構図がかっこよくて好き。
オーストリアと言えばクリムトかシーレくらいしか知りませんでしたが、この展覧会でもっと興味が沸きました。
(byふらっと)
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