すずめの戸締り
深海誠監督の最新作「すずめの戸締り」を観てきました。
日本各地で発生する災害は、廃墟にある扉から「災い」が出てくることによるという世界感。災害の発生を防ぐため、旅をしながら扉を閉めて回る物語です。近頃は大きな地震も増えてますが、そういった災害をテーマに取り上げた作品です。
ヒロインは東日本大震災で親を亡くし、叔母に引き取られた高校生。扉を閉める度を通じて、震災の記憶も乗り越えるように成長していきます。
写真は入場プレゼントでもらった冊子とパンフレット。内容が被らないように配慮されているのは嬉しいです。
東日本大震災から11年半ちょっと経ちますが、すべての被災者の方がその辛さを乗り越えているとは思えない今、このストーリーはどうかな?と不安になりました。でも、新海監督がテレビのインタビュー番組で「新型コロナのパンデミックが起こり、あの震災が“一つ前の災害”に押し出され、そうして記憶が薄れていくのを止めたい」と言う趣旨のことを話されていたのを聞いて納得しました。
直接的な表現はありませんが、辛い災害を連装させるシーンもあります。それでも必要なことだったのでしょう。
反面、道中で出会う人達とのやり取りは、笑いを誘う場面もあります。車では懐メロを流しながら移動したり、メリハリの利いた流れとなっています。エンドロールで使用曲の一覧が流れますが、「そんな曲かかったっけ?」と思うものもチラホラ。もう一度見返したいです。
声優は俳優さんの起用が多いですが、ジブリみたいに棒読み俳優ではありません。オーディションで選んだそうですが、新海監督の作品は以前から俳優さんの起用がとても良いと感じていました。昨今はアニメも洋画の吹き替えも宣伝効果やタイアップでの配役じゃないかと思うことが多いですが、新海監督の作品は安心して見られます。
「新海監督の集大成にして最高傑作」というキャッチコピーも大袈裟ではない、良い作品でした。
(by ぶらっと)
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