自然と人のダイアローグ展
国立西洋美術館のリニューアルオープン記念企画展『自然と人のダイアローグ展』に行ってきました。もうすぐ終了なので焦った。(^^;
この企画は国立西洋美術館(松方幸次郎コレクション)とドイツのフォルクヴァング美術館(カール・エルンスト・オストハウス コレクション)が持つ絵画の展覧会です。印象派、ポスト印象派を軸にドイツロマン主義から20世紀の絵画が展示されています。
夏休みも終わったから空いてるかと思ったら、とんでもない!
「うへぇ~(><)」ってくらい混んでました。理由のひとつが写真撮影可というところでしょうか。一つの絵の前で音声ガイドを聴き、正面から絵を撮影しようと待ち行列が出来、絵の前に人が溜まる溜まる。orz 「自分も流れの邪魔になるかな・・・」と最初は写真は撮らずに見ました。一通り見終わってから、入り口に戻って気に入った作品だけ撮ってきました。人の居ない作品をササッと。(笑)
エドゥアール・マネ『嵐の海』。海に嵐の激しさはないけど、暗い雲とそれを写した海と、帆をサッと一筆で描いたような船に巧みさを感じました。
ポール・シニャック『ポン・デ・ザール橋』。ポール・シニャックは3枚あって、チラシやテレビなどでは『サン=トロペの港』が紹介されますが、わたし的にはこちらが好き。
クロード・モネ『ルーアン大聖堂のファサード(朝霧)』。「連作をテレビで見たことがあったけど、こんなにぼんやりした絵だったっけ?」と思ったら、20枚以上の連作でした。(^^; (朝霧)は中でも1、2を争うぼんやり表現のようです。(笑)
今回の展覧会でちょっと楽しみだったのがドイツ人画家の作品です。
クリスティアン・ロールフス『森の中』は、印象派的な風景画にドイツの深い森を感じる絵でした。
マックス・リーバーマン『ラーレンの通学路』。画家の名前に覚えがあったので、どこかで絵を見てるのかなと思ったら、“山田五郎 大人の教養講座”のレッサー・ユリィ回で紹介されていました。なので、作品を見るのは初めてです。
ドイツ印象派の代表的な画家で、ドイツ画壇に君臨したようですがユダヤ人であったため寂しい最後を迎えたようです。他の作品も見られる日が来るといいな。
わたし的なお目当てはアクセリ・ガッレン=カッレラ『ケイテレ湖』とカスパー・ダーヴィト・フリードリヒ『夕日の前に立つ女性』です。
『ケイテレ湖』の水面に映った縦の光と船が通った後のような横の漣のバランスが美しい。静かな風景画の中に過ぎ去った動きが感じられてステキ。
『夕日の前に立つ女性』はその意味深な画面を見ながら、女性の心情や絵が描かれた時代を考えるのが楽しい。
どちらも画家も別の作品に出会える日が来ることを期待しちゃいます。
(byふらっと)
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