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2022年9月28日 (水)

田中保とその時代展

埼玉県立近代美術館の企画展『田中保とその時代展』に行ってきました。数日前まで名前も絵も知らなかった画家の展覧会です。(笑) 行くと決めて3日でGO!なにせ10/2で終わってしまいますから。
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テレビで展覧会を知り、“マドロナの影”(下の写真で2の絵)が気に入って実物が見たくなりました。その他、肖像画もいい感じ。普段あまり惹かれない裸婦画も、程よい豊満さ加減にエロより美しさを感じます。・・・飾りたいとは思わないけど。(笑)
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肖像画ではチケットに使われている“黄色のドレス”やキスリングの影響が見えるという“黒いドレスの腰掛けている女”(下の写真)が良かった。
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絵の上手い人だと思うけど、構図や色彩も好きです。そして技法の使い分けも多彩で、筆致を残さない滑らかな時もあれば、厚塗りで筆触分割が目立つのもありました。ロマン派ともフォーヴィズムとも言えず、これぞ“エコール・ド・パリ”ってところでしょうか。(^^*
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上の写真は表が“背を向ける裸婦”で裏が“赤いドレスの少女”という絵で、なぜか表裏に描いてあって展示が大変なことになってました。裏の絵もちゃんと上下を正して見たかった。orz いい絵だよぉ~。

写真OKでしたが、“マドロナの影”や一番気に入った“月光”(持って帰りたいと思った。笑)の写真が撮れなかったのが残念。orz 前者はうらわ美術館に後者はさいたま市岩槻区役所が持っているので、それぞれの場所に見に行ったら写真OKとか絵ハガキがあるかな?次の機会を期待します。
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田中はシアトルでも画家としては上手く行っていたのに、日本人排斥運動(アジア人差別)でパリに移り、パリではサロンに入選しまくりで大成功だったのに、同じ日本人に無視され日本画壇でも評価されず・・・なんとも悲しいことです。
結果、最後までパリで暮らしていました。でも、第二次世界大戦中に日本に帰らなかったのは良かったかも。藤田と同じ運命に遭っていたかも知れないし。
日本では評価されず忘れられた画家ですが、これから研究が進んで色々新しい発見があるといいなと思います。

展覧会も最後の方だった所為か、図録も絵ハガキも売り切れで買えませんでした。他に書籍が出版されている様子もないし、図録くらいは欲しかったので残念です。(i_i)

(byふらっと)

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