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2022年3月31日 (木)

メトロポリタン美術館展

今年一番期待していた美術展『メトロポリタン美術館展』に行ってきました。(*>▽<*)
桜満開の国立新美術館でした。桜は隣の大学院のだけど。(笑)
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イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ、ベルギー、フランスのビッグネームが勢揃い!ルネサンスからポスト印象派まで、教科書を見るように絵画の変遷を辿ることが出来ます。もう...興奮しすぎて...熱が出そう。
図録の表紙は“女占い師”。クリベッリの缶の中はマーブルチョコ。
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一番の興奮は、やはり初期ルネサンスです。
展示第一章『信仰とルネサンス』がフラ・アンジェリコの“キリストの磔刑図”からスタートすることに感動しました。(T▽T) フラ・アンジェリコが来るとか凄すぎ。
「女性が好き💓」なフィリッポ・リッピのこだわりが感じられる聖母や、女性はちょっとミステリアスな雰囲気になるカルロ・クリベッリが来てくれたことに驚くし嬉しいです。
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・グラツィアの“楽園”。
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今回初めての出会いで気に入ったのがジョヴァンニ・ディ・パオロ・グラツィアの“楽園”です。祭壇画の一部だと思いますが、ビッシリ描き込まれた背景と人物。奥行きはなくぺったりしていますが、人物には陰影があるので不自然さは少ない...かな。(笑) 当時のものか服装が素敵です。

第二章の『絶対主義と啓蒙主義の時代』は、宗教改革後のバロック絵画とオランダの風俗画が中心になります。
ここはやっぱりカラヴァッジョですね。(^^;
カラヴァッジョの“音楽家たち”。色っぽい口元と指先。肌がきれい。
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“音楽家たち”は明暗表現はまだですが、美少年の色香がスゴイことになってました。その隣にカラヴァッジョが描いて人気が出た“女占い師”を、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールが描いたものが展示されていました。カラヴァッジョの活動年数は短いですが、後世に与えた影響の大きさがよく分かります。
新古典主義の重鎮ジャン=レオン・ジェローム“ピグマリオとガラテア”。
理想的な体型とツルピカの肌。

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同じ時代でもオランダはプロテスタントの国なので、宗教画が少ないです。そこで発展したのが風俗画です。ヤン・ステーン、ハブリエル・メツー、ピーテル・デ・ホーホと大御所が勢ぞろいです。
レンブラント“フローラ”。生活苦の中での傑作。
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もちろん、レンブラントも来てました。“フローラ”は晩年の作ですが、荒い筆遣いがかえっていい味を出していました。
フェルメールの“信仰の寓意”。直接的で分かりやすい寓意です。
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そして目玉はヨハネス・フェルメールの“信仰の寓意”です。展示すべてがビッグネーム過ぎて埋もれてしまいますが、これが来ただけで展覧会のタイトルになるだろうという作品です。(笑)
フェルメールにしては大きな作品だし、珍しい寓意画です。日本で見る日が来るとは思ってませんでした。(^^;
マリー・ドニーズ・ヴィレール“マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ”。(タイトル長すぎ)
以前読んだ本で見たいと思っていた絵です。思ったより大きかった。

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最後の第三章『革命と人々のための芸術』は、絵画芸術の中心がフランスに移っています。新古典主義、写実主義、印象派、ポスト印象派になります。見慣れたかのように軽く言ってますが、もちろん巨匠ばかりです。(笑)
マネ“剣を持つ少年”。
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感想を飛ばしてもいいかな?って思いましたが、エドゥアール・マネの“剣を持つ少年”に唸ってしまった。やっぱマネは上手いわぁ~。
そしてクロード・モネの“木馬に乗るジャン・モネ”。蓮じゃないモネ、それも家族を描いてるのは貴重だなと思いました。ルノワールもいいのが来てたな。(^v^)
絵葉書。左:クリベッリ“聖母子”。右:アルフレッド・シスレー“ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌの橋”。
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すべての作品に感想を付けたくなるけど、スゲー、スゲー、スゲーしか出なくて・・・語彙が残念です。orz いつかメトロポリタン美術館に行きたい。3日くらい通いたいと思いました。(^^;

(byふらっと)

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