劇場アニメ「ブルー・サーマル」
一昨日のレイトショーで「ブルー・サーマル」を観てきました。
高校卒業まで長崎でバレーボールに打ち込んだ主人公が、大学では華やかな青春を謳歌したいと上京。ところが成り行きで体育会系の部活に入らざるを得なくなり、始めはイヤイヤだったのが、天性の勘の良さで次期エースに育っていく...というお話。
ストーリーはわかりやすく面白いし、空の広さを表現するには劇場の大スクリーンが効果的です。
舞台は熊谷だそうで、熊谷市役所のコラボ展示も見てみたくなります。
てっきりオリジナルアニメかと思ったら、マンガ原作がありました。そうなると「いきなり劇場版で集客を見込めるほどメジャー?」という疑問が湧いてきます。面白かったけど、原作を知らない層まで口コミで広まるほどかな?
特に後半の駆け足感や掘り下げの浅さが残念でした。親の離婚で離ればなれになった異母姉妹との再会から相互理解までの心理描写や、部のエースの先輩が突然のドイツ留学で部活を去ったと思ったら母親の死のショックで墜落して失踪する展開など、複雑なドラマが中盤からの1時間ちょっとでどんどん流されていくのは勿体ない。
テレビで1~2クールやって、人気を得てから大スクリーンでの方が良かったんじゃないかと思います。全体にクオリティが高かっただけに、もっと大事にしても良い作品じゃないかな。
先日、劇場オリジナルアニメが存続の危機に瀕しているという記事を読みました。
最近観た作品でも、「グッバイ、ドングリーズ!」や「フラ・フラダンス」なんかは大ヒットしている...という話を聞きません。ここ5年くらいで観た劇場アニメも大ヒット作以外は大分苦戦していた様子。観に行くとどれも良い作品なんですけどね。
逆に、観ようと思っていたのに公開初期を外したら上映回数が減って、観るに観られなくなった作品もあります。最近だと「アイの歌声を聴かせて」「サイダーのように言葉が沸き上がる」「ジョゼと虎と魚たち」といったところ。
もう、ちょっとでも興味を持ったら初週のうちに行かないとダメですね。という反省もあって、今回の鑑賞でした。次は「アンネフランクと旅する日記」「バブル」辺りはしっかり押さえたいです。
(byぶらっと)
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