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2022年2月23日 (水)

リメイク版「ウェストサイドストーリー」

TOHOウェンズデイで映画が安く観られる日に祝日だったので、ちょっと気になっていたスピルバーグの「ウェストサイドストーリー」を観に行ってきました。
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60年以上も前の制作ながら名曲ぞろいで不朽の名作となっている作品のリメイク。高校生のころから何度も見ていた作品だけに、不安もありました。曲の雰囲気が違ってたらどうしよう、踊りが格好良くなかったらどうしよう、と。

とんでもない杞憂でした。(※以下すべて個人の感想です。)

曲も歌もバッチリだし、踊りもキレッキレ。トニーの俳優さんは旧作より格好良いくらい? マリアは、まぁどっこいどっこい? ただし、ベルナルド(マリアの兄)はダメだ! ジョージ・チャキリスの面影を払拭できるほどの魅力はありませんでした。
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リメイクというので現代のお話に置き換えられているかと思いましたが、当時の街並みを再現。どこからこんなに集めてきたの?と言うくらい、当時の車が多数出てきます。セットや映像の迫力は現代の撮影技術ならでは。これは観ておいて良かった作品です。
作品にのめり込んで観ているうちに、もしかして誰も死なない世界線に移動した度肝を抜くリメイクになっていないかとかすかな希望も持ちましたが、残念ながら悲劇は繰り返されました。当たり前ですが。

リメイクというと。どの時代に何度リメイクしてもドツボに入っていく「宇宙戦艦ヤマト」のようなものもあれば、シン・ゴジラなどの庵野監督の作品への思い入れが素晴らしい作品に繋がっているものもあります。この作品は間違いなく後者であり、きっとスピルバーグ監督の思い入れが強いのだろうと想像し、その想いなどが書かれているかと軽い気持ちでパンフレットを買いました。
何ですか、この値段は!?
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そしてこの厚みは!?
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なんか「スペシャル・メイキングブック」だそうですよ。いや、歌と踊りあってこその映画に、こんな立派なケース付きの豪華本なんて求めてませんから。だったらBru-lay出たら買うから。
それにしても改めて考えさせられる映画でした。1961年にLGBTにも触れている旧作も凄いですが、アメリカの移民問題、人種差別問題なんて旧作の頃から現在までたいして変わっていません。社会の成熟には恐ろしいほどの時間がかかるんですね。

(byぶらっと)

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