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2021年11月13日 (土)

中野京子 特別授業 シンデレラ 読了

これまたkindleで無料だったので、読んでみました。
Book_4_20211113151101自分が知ってるシンデレラの記憶は、やっぱりディズニー・アニメです。そして私はシンデレラより眠れる森の美女派でした。
絵的な意味で。(^^;
つまりストーリーにはたいして興味がなかったですね。

なので、物語としてのシンデレラを意識したのは、1981年刊行の『シンデレラ・コンプレックス』からで、いつの間にかシンデレラは侮蔑的な意味を含むようになってましたね。
その後、『本当は恐ろしいグリム童話』で、シンデレラもかなりスプラッターらしいなんて話題にもなりました。そもそも民話って戒めの意味が強いもんなーと思った記憶があります。

そんなシンデレラですが世界中に似た話が多く、最古は6世紀頃の中国でシンデレラの足が小さいのは纏足から来てるという説があるそうです。子供心に「いくら小さくても誰かしら同じサイズはいるでしょ?」と思ったのが、一発解決ですよ!(笑)
そしてディズニーの元ネタはフランス宮廷詩人のシャルル・ペロー作で、ルイ14世時代と言うから、なるほどと思いました。ドレスやお城など、如何にもヨーロッパ的です。ここで魔法使いやガラスの靴が誕生したそうです。
その後、150年ほど後にグリムが民話を蒐集し、グリム版のシンデレラが生まれたようです。こちらのシンデレラに魔法使いは出ませんが、シンデレラ自身が魔女のような側面があります。

ストーリーを知り、隠された意味や時代考証・小道具の効果など、面白い発見が沢山ありました。読んで良かった一冊です。単純に楽しかった。(^v^)

(byふらっと)

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