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2021年11月25日 (木)

庵野秀明展

オタクの間で話題の(?)「庵野秀明展」を観に、国立新美術館へ行ってきました。
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MANGA都市TOKYO」の時もそうでしたが、動画展示が多いと観るのに時間が掛かって大変です。早目にお昼を済ませて12時過ぎに入りましたが、出てきたら16時近くになっていました。途中のベンチで休憩した時間を除いても、所要時間はざっくり3時間半くらいでしょうか。

「MANGA都市TOKYO」と同様、動画と一部の版権物を除いて写真撮影可能です。図録を買う気マンマンだったので細かい展示物は余程気に入ったものだけに抑え、全体の展示の雰囲気が分かる写真を撮ってきました。
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入り口から順に、庵野監督の足跡を追った章立てになっています。
スタートは庵野監督が幼少期に観ていた特撮やアニメの展示から。庵野監督はATAC(アニメ特撮アーカイブ機構)という文化遺産を残す活動もされていて、そこから借りてきたと思しきプロップが大迫力で展示されています。庵野監督より5年ほど遅れて生まれてきた分、始めの5年分は聞いたことはあっても観たことがないものも多かったです。が、ウルトラマン以降は(一部再放送とは言え)自分も幼少期から馴染んだ作品だけに、観るものすべてが懐かしい!
庵野作品に辿り着くまでに軽く1時間を費やしてしまいました。

続いて庵野少年が中学生~高校生の頃の作品と、大阪芸大~ゼネラルプロダクツ時台のプロ顔負けの作品群。
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DAICONフィルムは当時からアニメックなどのアニメ誌で紹介されていたので、リアルタイムで知ってはいました。しかし、今みたいにインターネットも動画共有サイトもない時代だったので、動画を観たのはずいぶん後になってからでした。それでもものすごい集団が活動しているというのは聞こえてきていて、ゼネプロからガイナックスへと作品のクオリティが上がっていくのを実感していました。その過程が、絵コンテや原画、映像としてじっくり観られる嬉しい展示で、ここでも小一時間が過ぎ去ります。
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ゼネプロの後はガイナックス初期作品からエヴァンゲリオンへ。
エヴァはテレビ放送の中盤頃に友人から紹介されて見始めましたが、ハマる前に驚愕の最終話を見せられたため、それほど思い入れを持って追っかけていません。なので、大量の展示もほぼスルー。(^^;)
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「残酷な天使のテーゼ」の歌詞を庵野監督が修正した資料など、部分的に摘まんで観る感じでした。ここですべてをじっくり観ていたら、全体で6時間コースとなるところでしたよ。

エヴァでファンからの中傷に辟易したらしく、実写作品や少しだけ係わった様なアニメ作品の展示へ続きます。小さなシーンでも「さすが!」と光る演出など、細切れだからこそじっくり観られる良い展示でした。

おっと、この前後に2箇所の休憩スペースがありますが、そちらにも展示があるので無理にでも休憩を挟まなければなりません。

そして、特撮から「シン~」シリーズへ。「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン」、そして公開調整中の「シン・ウルトラマン」、2023年公開予定の「シン・仮面ライダー」。庵野監督の「好き」が全開です。
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「シン・仮面ライダー」のオープニングは、第1作目の「仮面ライダー」との比較動画解説動画がYouTubeにも上がっていて話題になりました。1年くらい前から東京MXで「仮面ライダー」が再放送されていて、今は「V3」に継続しています。「シン・仮面ライダー」の予習はばっちりです。

ミュージアムショップでは、ついついグッズを買いすぎてしまいます。図録も合わせると1万円超え(!)ですよ。ちょうど我々が訪れる前日から新規で販売が始まったDaiconIIIのトートバッグなど、使えないのは分かっていても買わざるを得ません。黒字に「庵野秀明展」と書かれたショッパーバックは恥ずかしくて持てないので、購入したトートバッグをその場で開封してグッズを入れてもらいました。\(^o^)/
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図録は11月27日から販売予定で、現在はネットで予約販売中。11月27日までに予約すれば送料無料で届けてくれるそうです。
その他、入場者にはオンラインショップのアクセスコードが個別に配布されます。まだアクセスしていませんが、買い忘れがあっても安心ですね。いろいろ準備が間に合ってなくて、音声ガイドは2月から巡回する大分からとか。担当する声優さん?とか気になるので、これはちょっと残念でした。
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普通の企画展より入場料がちょっと高めですが、内容から考えると割安なくらいです。庵野監督に近い年代としては、自分のオタク人生の一端をなぞることにもなる濃厚な展示でした。

(byぶらっと)

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コメント

ゼネプロ、懐かしいですね
自分的にはホビージャパンでのガレキで知った感じですね
で、その流れでオネアミスの翼へ
当時の模型業界は群雄割拠、ガレキなんかも雨後の筍みたいな感じでしたね
発展期とも言えるのかもしれませんが、こういう時期っってワクワク感が一杯でいいですね

投稿: 五条銀吾 | 2021年11月28日 (日) 21時11分

>五条銀吾さん
本当に懐かしい展示でした。
もちろんオネアミスの翼の展示も良かったです。

私はもっぱらアニメでした。ガレキは高くて手が出ないなりに、アニメ誌の広告は感心して見てました。
アニメがバリバリ動くようになる発展の過程を辿れて、当時のワクワク感に浸ってきましたよ。

投稿: ぶらっと | 2021年11月29日 (月) 23時48分

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