古代エジプト展-天地創造の神話-
今回の古代エジプト展-天地創造の神話-は、春に江戸東京博物館で開催されていたものです。その時から行きたかったけど、秋に東京富士美術館でも開催されると分かったので待ちました。遠い両国より近い八王子。(笑)
コロナで先が見えない不安がありましたが、無事開催されて良かったです。
この展覧会は基本的に写真OKです。嬉しくてかなり撮ってきてしまいました。人が多いと鑑賞の邪魔になりそうですが、さすが八王子!混んでないよ。(笑)
6月に行った古代エジプト展は、探検して見つけたモノ(棺・ミイラ・副葬品)という見方の展示でした。
今回はエジプト神話・神々が中心の展示という感じです。なので、最初に創造神アトゥムが大気の神シュウと湿気の女神テフヌウトを生み、この2柱から大地の神ゲフと天空の女神ヌウトが誕生するという神話から始まります。
古代エジプトは多神教です。あまりに多くて覚えられませんが、可愛い・ユニーク・カッコイイと色々です。
写真左は山犬の姿をしたアヌビス神です。顔が山犬で身体は人というのはよく見ます。右はハヤブサの頭にワニの身体。これも神?ハヤブサはホルス神なんだけど・・・。
こちらは“ヒヒを肩に載せて跪く男性像”です。トキの頭またはトキの姿で表現されるトト神の化身がヒヒとは、これいかに?(笑) 書記の守護者がトト神なので、この男性は書記官と思われるそうです。
右は“牡羊の頭を抱えた男性像”で、男性は肩から上がないので分かりにくいですね。牡羊はアメン神の象徴らしいです。時々ガチョウにもなるらしい。そろそろ混乱してきた。(笑)
展示会場はこんな感じ。右のレリーフはパピルスの茂みで船遊びをしている様子。現世・来世もこうして遊べるようにという願望を表しているそうです。うんうん、息抜きは大事!
左、宗教儀式の道具。精緻で美しい装飾です。女性の足の下、牝牛がハトホル女神です。
右、ベス神の小像。ヒゲ面、舌出しの小人で、妊婦や幼児の守護神。
今回のメインビジュアルになっているミイラのマスク。一部に金箔が貼られ、多くの神や守護神の象徴が描かれています。
ロータス花弁型ペンダントのネックレスと3匹の魚とロータスを描いた浅鉢。3匹と言っても頭は一つ。アメン神・ラー神・プタハ神を象徴しています。
わたしのイチオシの一品。“ネフェルティティ王妃あるいは王女メリトアテンの頭部”。紀元前1330~1350年代頃に、この自然で美しい造形が誕生していたんですよ。一家に一個欲しい!こればかりは触りたいと思いました。(笑)
今回の展示品はドイツのベルリン国立博物館群エジプト博物館から来たものです。ベルリンでネフェルティティと言えば、有名なのがこちら。さすがにこれは持ってこられないだろうから、いつかはベルリンに行って見てみたいものです。
大満足の展覧会でした。電車では行きにくい(?)のかも。駐車場(無料)があるので、車で行ける方は是非。
(byふらっと)
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コメント
私も来ました。
何時間かかるかわからない都内より八王子だわ、という理由w
見応えありました。こんな文明があったことが改めて驚愕です。
3人連れのグループの中のひとりが、知ったかぶって他の2人に解説してるのが耳障り。
外で聞けばそれほど大きい声ではないだろうけど、静かな館内は響きます。
係の方が「展示室内ではお静かに」のプレートを持って立っていて、明らかにその人達の方に向きを変えていました。おかげで最初の方は離れたいから早く見たので残念。
投稿: MICCHAN | 2021年9月28日 (火) 11時52分
「美術館あるある」ですね。(^^;
その手の被害には何度か遭いました。気持ちが分からなくもないが、マジ迷惑なので止めてほしいですね。
東京富士美術館は、近いし車で行けるし(ちょっと)お安いので結構気に入ってます。(^v^)
投稿: ふらっと | 2021年9月28日 (火) 23時00分