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2021年3月 3日 (水)

千葉市美術館「さや堂ホール」と「ブラチスラバ世界絵本原画展」

田中一村展で千葉まで行ったついでに、千葉市美術館の「さや堂ホール」も見学してきました。
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「ぶらぶら美術・博物館」で田中一村展を取り上げた際に、1927年に建てられた旧川崎銀行千葉支店を残す形で新たなビルを建てたと紹介されたものです。
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中尊寺金色堂のように古い建物を刀のさやに収めるように周囲に建物を建てるのを「さや堂方式」と呼ぶそうですが、こちらはそのまま囲うように新しいビルを建てた訳ではないらしいです。曳家で古いビルをどかして地盤工事や地下に駐車場を造り、もう一度曳家で元の場所に戻してから新しいビルを建てたとか。
3,000トンもある石造りのビルを24mも動かすために相当な費用が掛かったそうで、いくら貴重なビルを残すためとは言え、バブル期だからできた工事だとか。
今なら泣く泣く解体するしかなかったのでしょうね。
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そんな貴重なビルの外観は、遠くからだど柱が邪魔だし近くからではカメラの画角に入りきらないので、全体の写真が撮れません。
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内部はイベントで貸し切りになっていなければ見学できて、当時のタイルや手すりなど今のビルにはない雰囲気が楽しめます。
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建物を残したおかげで、今や千葉市指定有形文化財となっているというのも素晴らしいです。
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併せて、田中一村展の1フロア上で開催されていたブラチスラバ世界絵本原画展も観てきました。田中一村展だけで600円のところ、セットで1,000円だったので。(^^;)
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チェコとスロバキアが一つの国だった頃から、現在のスロバキアの首都ブラチスラバで2年ごとに開催されているという絵本原画コンクールに出品された作品が紹介されています。
チェコに旅行したときに人形劇を観たことがあります。(当時の旅行記はこちら。niftyのホームページがラクーカンに移行して、フォーマットが崩れちゃってますが。) 共産主義時代は表現規制が厳しかったものの、子ども向けと言うことで絵本や人形劇は規制が緩く、多くの芸術家が活躍したとか。そんな流れもあっての絵本原画コンクールなのでしょう。
普段は触れない美術は新鮮で、面白そうなお話、ストーリーは別として絵が好きな作品など様々でした。これで絵本を買い始めたら趣味が広がりすぎるので、ミュージアムショップで絵本を買い込むのは我慢しましたが。

チケットはローソンのロッピーで事前に買いましたが、日時指定というわけではなかったのと現地で買えばJAF割引が使えたので、これは失敗でしたね。また行くことがあれば、覚えておきましょう。

(byぶらっと)

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