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2019年11月23日 (土)

コートールド美術館展

東京都美術館で開催中の『コートールド美術館展』に行ってきました。
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絵画鑑賞のしやすさ、楽しさを簡単に感じられるのは印象派の最大の利点だと思います。“印象”というだけのことはあって、見た時のインパクトや感性で楽しめます。
なので、多くの画家の作品が展示されている今回の展覧会は本当に見応えがあると思います。(^v^)
 
展覧会の構成は画家が残した手紙などを元に“画家の言葉から読み解く”、そして“時代背景から読み解く”、最後に“素材・技法から読み解く”の3部構成です。最初の2つは分かりやすいと思います。素材や技法は・・・ね。f(^^; 素人にはとっつきににくいよね。
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コートールド氏が最も多く蒐集した画家ポール・セザンヌです。昔は好きではありませんでしたが、(今でも別に好きではない)味わい深いと、しみじみ鑑賞してしまう画家の一人です。不思議ですね・・・本当に上手くはないのに。(笑)
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逆に昔は大好きだったルノワール。今も好きですが、あの頃より冷静に見られる。それが擦れたというか大人になったってことかな・・・。(笑)
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目玉揃いの展覧会ですが、その中でもこれかな、マネの『フォリー=ベルジェールのバー』です。構図や技法も興味深いですが、女性の物憂げな表情はなんとも言えず時間を忘れて見入ってしまいます。
写真左下の習作もいい感じだと思います。習作止まりなのが残念。(笑)
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3章で出てくるドガの『傘をさす女性』です。構図が凄くいいなと思って、未完成なのが残念でなりません。orz 完成したところが見たかったです。
良い展覧会だったので図録を購入しました。読んでみると面白いです。
Courtauld_2
それとは別に絵ハガキも購入。左が“ヘタうま”アンリ・ルソーと右はクロード・モネです。
モネが「放棄した」と手紙に書くほど、当初は納得しなかった作品の『花瓶』ですが、晩年少しの修正とサインをして売ったとか。絵も気に入ったのですが、その来歴が面白いです。
こっちはセザンヌを2枚。
Courtauld_3
セザンヌらしい視点と構図?(笑) それと『カード遊びをする人々』にも登場する人物。なにか語りかけてくるような視線と脱力した姿勢がいいなと思う一枚です。

コートールド氏が蒐集した作品達だけあってどれも見応えがあります。作品についての手紙や購入時の値段、コートールド氏が絵を手にしたときの想い詠んだ詩など、ある意味黒歴史も展示されていて笑えます。いろいろ見どころいっぱいなのでお薦めの展覧会です。

(byふらっと)

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