旧中島家住宅
工場祭の前に、スバル仲間のblogで紹介されていた中島知久平の旧宅に立ち寄りました。重要文化財に指定されて3年になるのを記念して、特別展が開かれています。
大正~昭和の初めという時代なので敷地が広いのは驚く事じゃないのでしょう。当時は利根川の河川敷に中島飛行機の滑走路まであったらしいですし。
それでも車寄せを始めとした邸宅の立派さは往時の暮らしぶりが偲ばれます。
この時代にオール電化で暖炉も電気ストーブだったり、来客用のトイレは大理石張りだったりと贅沢仕様。
洗面台や便器は設立間もない現在のTOTOの製品を使っているそうです。
応接室が2つもあるのも、それだけ大事な来客が多かったのでしょう。
上げ下げ窓やステンドグラスも素敵です。
客間やそこに通じる廊下までが折り上げ格天井という格式の高さです。
これは天皇陛下をお迎えするにも足るというものです。宮内省内匠寮(たくみりょう)出身の技師が設計したとあって、細かい仕上げまで手が込んでいます。
照明器具なんかも洒落ています。今の建物で使おうとしたらちょっとゴテゴテしすぎ感もありますけどね。
惜しむらくは壁のクロスや襖などがボロボロなこと。
これから少しずつ修繕するのかもしれませんが、太田市の所有ということで予算が心配。入場料を取ったら、ただでさえ少ないお客さん(私の前後に1人ずつくらいでした)が来なくなっちゃうかもしれませんし。文化財保護の難しさですね。
(byぶらっと)
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