金継チャレンジ(4)
麦漆で接着してからまだ10日ほどですが、この暑さと湿気でほぼ乾燥・硬化した様子。
はみ出した麦漆を整えるのは念のためもう数日おいてからにするとして、並行して第3工程の「刻苧(こくそ)付け」もやってしまいましょう。
作業対象はスヌーピーカップのフタと小鉢と小皿。大きく欠けた部分にパテとなる刻苧漆(こくそうるし)を補填します。
刻苧漆の作り方は、練ったご飯粒と透漆で糊漆を作り、そこに刻苧綿(麻の綿の粉)と木粉を練り込みます。「続きを読む」に今回思ったことをメモっておきました。
ご飯粒はこのくらい。(中央の練ったもの。左上は予備です。)
で、同じ量の透漆...といってもペーストと液体じゃ比べようがない。(><)
麦漆の時に漆が少なかったので、ちょっと多めにしたら多すぎました。仕方ないので後から予備の半分くらいのご飯粒を追加。
その後、刻苧綿を混ぜます。
次に木粉を混ぜ...ましたが、完全に目分量。
まったく目安が示されず、「耳たぶくらいの硬さに」しか書かれていません。
乾燥・硬化しなかったら少なかったという結果判断しかないのが不安です。
そして、欠け部分に刻苧漆を盛り付けて本日の作業は終了。
刻苧漆は作った量の1/3も使いませんでした。このくらいの欠けだと、ご飯粒は5~6粒でも足りそうですね。
さて、乾燥・硬化まで、またまた2週間待ちです。金継は待ち時間ばかりですね。
この硬化待ちの間に、麦漆の接着面を整えることにしましょう。
(byぶらっと)
<刻苧漆の作り方についてメモ>
麦漆のときは漆の濃度で失敗したので、刻苧漆の作り方は事前にネットでいろいろな例を確認しました。ところが、サイトによって刻苧漆の作り方がバラバラです。
「ご飯粒の代わりに上新粉と水を使う」というのはまだ分かります。結果的に原料は一緒ですから。
「ご飯粒と透漆に木粉を混ぜる」というサイトもあります。刻苧綿を入れないのに刻苧漆?と思うと、木粉で作った屎(くそ)なので「木屎(こくそ)」だとのたまいます。
さらに違うサイトでは「小麦粉+水+透漆+刻苧綿+木粉」だとか!? 糊漆の代わりに麦漆を使うの? 反面「接着に麦漆の代わりに糊漆を使うことはあっても、刻苧漆に麦漆は使いません」と断言しているサイトもあるけど?
もう、何が何やら分かりません。
漆固めも接着もサイトによって多少の違いはありましたし、試行錯誤して自分がやりやすい方法で行うのが金継というものらしいのは理解していました。が、刻苧漆の作り方は「違うにも程があるだろう!」と思います。調べたことで余計に混乱したので、ここはキットの説明書に従うことにしました。(時間の無駄だったというか、踏ん切りがついたというか。)
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