« 映画『バースデー・ワンダーランド』 | トップページ | 今年は工場祭ありそう? »

2019年5月 6日 (月)

ギュスターヴ・モロー展

GW最終日、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の『ギュスターヴ・モロー展』に行ってきました。
Moreau_1
絵としては自分の好みと真逆で好きとは言い難いのに、その絵に魅了されて自分でも困惑してしまう・・・訳が分からないけど好きな画家です。(^^; きっと幻想的でドラマチックで妖艶で・・・オリエンタルな雰囲気もいい。色彩もたまらない。そんなところに惹かれているんだと思います。
この展覧会はモローが描く女性に焦点が当てられていて、代表的な作品が来ているところもイイです。ただし、同じテーマで似たような絵を複数描いているので、描き途中や下絵、素描が多く逆に「完成している絵ってどれよ?」って気持ちにもなります。(^^; まぁ、それでも楽しめますけどね。
ミュージアムショップで絵ハガキと本を1冊購入。モローは耳が聞こえない母親に筆談で絵の説明をしたので、彼がどうしてそのように絵を描いたのかがはっきり分かっています。色々邪推推論する評論家を泣かせる画家ですね。
Moreau_2
面白いなと思うのが、どんな女性もモローが描くとどこか“悪女”(ここではファムファタルと表現していました。ファムファタル=運命の女。魔性の女)になってしまうこと。“エウロペ”も“レダ”も“パテシバ”まで、一方的に求愛もしくは横恋慕されているはずなのに、どこかそういう気持ちを持たせてしまった女性が悪いみたいな雰囲気。それを責めているんじゃなくて、女にはそういうところがあるし、男はそれに抗えないんだよ的な。(^^; 純粋さの中にこそ蠱惑が存在するみたいな。
またそれを表現するのに絶妙なポージングだったりする。計算し尽くされているというか、頭のてっぺんから足の先まで隙が無い感じがしました。
いつかパリのモロー美術館に行きたいと改めて思いました。

(byふらっと)



|

« 映画『バースデー・ワンダーランド』 | トップページ | 今年は工場祭ありそう? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 映画『バースデー・ワンダーランド』 | トップページ | 今年は工場祭ありそう? »