林忠正展
『ル・コルビュジエ展』に行った時、同じ国立西洋美術館内で『林忠正展』か開催されていました。こちらは常設展示のチケットでは入れます。なんとな~く聞いたことのある名前?なんですが、芸術家ではありません。西洋で日本美術を初めて商いした人です。
彼の生涯は、今になって思うと多大な功績が認められると思うのですが、当時は批判も多かったようです。浮世絵や工芸品を海外に流出させた非国民のように言われました。しかし、当時浮世絵などはその価値を認められず、むしろ卑しんでいた位なんだから海外でも価値を認めて保存してもらえるところに行って良かったように思いますけどね。(--;
また、彼は印象派の絵画を評価し(当時はフランスでもまだ評価されていなかった)、画家を援助したりしてたとか。そして印象派の絵を多く所有していたそうです。いずれは日本で美術館を開設するのが夢だったとか。それが若くして他界したため、収蔵品が散逸してしまったのは本当に残念でなりません。
そのため、展覧会では主に遺品(手記や写真)でした。彼の生涯と功績を見ると、色々と残念に思うことが多いのですが、彼自身は沢山の素晴らしい出会いをしたんだろうなと感じました。
国立西洋美術館に行ったら是非覗いて欲しい展示でした。
(byふらっと)
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