ワンフェスレポート~ぶらっと編~
恒例のワンフェスレポート。まずは“ぶらっと”の気になったものです。
※本日の写真はすべてクリックで拡大します。
最初に取り上げるのは今回の“ぶらっと”イチオシ、8-19-03 シバレットさんの「椿-オリジナル-」です。動きのあるポーズが目に留まり、思わず引き寄せられました。
ひとしきり写真を撮らせていただいて立ち去ろうとしたら、「ぜひイラストも撮っていってください」と。男女二人組のディーラーさんでしたが、男性がイラストを描き、女性がフィギュアを作成しているそうです。イラストもフィギュアも素晴らしい、ナイスコンビでした。
もう一つオリジナルで良かったのが6-26-06 多摩川青春スペースさんの女の子。ちょっとふくれた表情や仕草が、「青春」のストーリーや情景を想像させます。
まぁ、そんな青春は経験してませんけどね。(><)
6-24-03 アビエニア+まにまに+senecaさんのうち、まにまにさんの「ナイトウォーカー」。いつも独特の世界観を持ったオリジナルを作られていますが、今回は暗めの展示台と妖しく光るランタンが更なる雰囲気を醸し出していました。
8-16-11 明けの金木星さんの「瓶詰め少女メルク(メルクストーリア -魔術師と鈴のしらべ- )」は、どうなっているのか不思議な構造をしていました。瓶に入っている透明部分には指輪が沈んでいます。着色した透明レジンにしては綺麗な発色です。対照的に、わざと気泡を入れたと思われる髪や服は、その気泡が表面に出ちゃってない。
造形も可愛いし、構造も気になるし、購入してみたかったのですが既に完売でした。
6-23-13 3×3×3さんの「ひかる 水着Ver.(放課後のプレアデス)」。スバルがあんなだったり、GAINAXがこんなだったり、近い時期に放送された「リトルウィッチアカデミア」にも押されてすっかり影が薄くなってしまった「放課後のプレアデス」。スバリストの私ですら諦めた(^^;)作品ですが、まだ新作が見られるなんてちょっと感動しました。
5-10-06 あとりえカルロスさんは、まさかの「のらくろ」!版権許諾が下りることにもビックリですが、フォルムもサイズ感も絶妙な可動モデル。小学生の頃に図書館に通ってシリーズを読み漁った者としては購入したかったのですが、開幕から瞬殺だったそうです。
展示がバッチリ決まっていたのが、6-24-10 豚鍋の家さんの「ゆるキャン△」です。芝生を敷いて富士山の写真を貼れば、そこはもうキャンプサイト。
しまりんは前回の再販、なでしこが新作ですね。小道具も効果的です。
5-20-01 凸と凹の店さんの「バーテンダー瞳(ヒナまつり)」。アニメを見ていて、一番気に入ったキャラでした。
こちらも展示が洒落ていて、バーのパネルを1枚置いただけなのに、アップで撮るとそこはもうバーのカウンターです。すべてを達観した表情も、キャラにピッタリで良いですね。
8-21-06 健珍汁さんは「このすば」ディーラーさん。
造形も塗装も綺麗で、メーカー製のPCVフィギュアと見まごうばかり。販売はサキュバスだけで、めぐみん&ゆんゆん、アクアは展示のみ。いろんなでぃーらーさんの「このすば」フィギュアを見てきましたが、こちらのめぐみんが一番好みです。
トリにご紹介するのは、4-27-04 低気圧さんの「アリスとエリオン叙事詩」。閉会間際、トイレに行こうと通りがかったところで、ものすごいボリュームの作品が目に飛び込んできました。ゲームのキャラらしいのですが、正直に「何のゲームか知りません」と申し上げました。なんでもゲームのおまけ画集にあった全員集合イラストが気にいって立体化されたそう。赤い頭巾のキャラや緑の羽のキャラ単体のフィギュアは過去にも見たことがありますが、この一体感は素晴らしいです。
サイズもそこそこあり、\12,000というプライスは材料代がギリギリ賄えるかどうかというラインだそう。イベントに出るための費用は赤字、作業に掛かる人件費はプライスレスとか。
元絵の集合した雰囲気が気に入ったけど、そのボリュームから公式がフィギュアを出してくれる可能性はない。だったら自分で作ろうと思ったそうです。そういう気持ちを熱く語ってくれる原型師さんと直接お話できるのもワンフェスの醍醐味ですね。
最後の最後になりましたが、これを見落とさなくて良かったです。会場は広すぎて回り切れないので、他に見落としてる素晴らしい作品はまだまだあるとは思いますが。
今回のレポートで取り上げた作品の半分は、twitter等による事前チェックではなく当日会場で出会ったものです。
遠くの方は交通費や宿泊費など掛かって大変だとは思いますが、転売ヤーの儲けに高いお金を貢ぐより、そのお金で会場に足を運んでほしいと思います。そうすることで、良い作品を自分の目で見つけ、熱い魂を持つディーラーさんと直接語り合う機会が得られます。
転売ヤーが売れると踏んだ作品しかあがってこないオークションサイトを眺めるより、実際にワンフェスに参加した方が売れ筋と言われる以外の様々な作品にも出会うことができて、充実した1日が過ごせます。
だいたい、転売ヤーの目を通して作品を選別されてるって悔しくないですか? 生で現物に接する、イベントの熱気に身を置く。どうせなら、そういうことにお金を使ってほしいと思います。(都内から日帰りで参加しているお気楽者が言うのは気が引けますが。)
もちろん、会場に行ったからといって欲しい商品が買えるとは限りません。それどころか、現状では転売ヤー経由で大金を積む方が手に入れられる可能性は高いでしょう。
でも、転売ヤーも客がいなくなれば商売が成り立たなくなるし、そうして転売ヤーがいなくなれば会場に来た人が買えるようになる。そういうワンフェスになれば良いなぁと思ったりします。
(byぶらっと)
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