崖っぷちスバル
これまでの不誠実な対応で、昨年までで既に崖っぷちにいたスバルさん。
今年に入って下請けの部品不具合から工場の生産が停止。原因究明、生産再開の目処が立たないというのは、相当深刻です。
1週間経ってやっと生産再開の目処が立ったようですが、2週間近く生産を停止っていうのは痛いでしょうね。さらにリコール対応まで必要になるとは、踏んだり蹴ったり。
そこに過労自殺の認定というニュースまで。
そこから勤務実態を確認したら、組織的な残業代の不払いとか!?
電通の事件から、遅ればせながら相当厳しい目で見られるようになっているのに、まだこんな事やっていたとはガッカリです。
ミスター・エンドレスなんて働き方がもてはやされたのは昭和の昔話。検査の不正にしても、現場で職人を育てるような昔ながらのやり方が裏目に出た感じじゃないかと思うのですよ。
スバル360以来、職人気質で良い車を作り続けてきたのは確かです。しかし、そろそろ時代に合わせて企業体質を改革しないと、このまま崖から転げ落ちそうです。
blogでこんなニュースに触れなきゃいけないの、これで最後にしてほしいものです。
※リンクを貼った各ニュースが掲載期限切れで消えてしまった後も読めるよう、「続きを読む」に引用しておきます。
(byぶらっと)
---(@niftyニュースより引用)---
スバル16日から国内生産停止 2019年01月23日 11時13分 時事通信
SUBARU(スバル)の国内完成車工場である群馬製作所(群馬県太田市)が、調達部品の不具合が発覚し生産を停止していることが23日、分かった。原因の究明を進めており、再開のめどは立っていないという。
同社の国内完成車工場は、群馬製作所の本工場と矢島工場の2カ所しかない。両工場とも16日夜から操業を止めており、23日の停止も決めている。 【時事通信社】
---(Reutersより引用)---
ビジネス2019年1月23日 / 13:28
スバルが国内生産停止、3車種に部品不具合で 28日にも再開か
Reuters Staff
[東京 23日 ロイター] - SUBARU(スバル)(7270.T)は23日、群馬製作所(群馬県太田市)の生産を16日夜から停止していると発表した。同製作所で生産した3車種が採用している部品に不具合が生じる可能性があるため。ただ、不具合の原因などで一定の確認が取れ対策のめどが立ったことから、早ければ28日にも生産・出荷を再開する方向で準備を進めている。
問題の部品は、ハンドルを回す力を軽減する電動パワーステアリング(パワステ)装置。メーターパネル内のステアリング制御警告灯が点灯してパワステ機能が停止し、ハンドル操作が重くなる恐れがある。不具合の詳細な原因については調査を継続しているという。
スバルは部品の製造元を公表していない。複数の関係筋によると、日立製作所(6501.T)子会社の日立オートモティブシステムズとみられるが、同社の広報担当者もコメントを控えている。
当該部品が使われている車両は、スポーツ用多目的車(SUV)の「フォレスター」と「XV」、小型車「インプレッサ」。製造期間は2018年12月下旬から19年1月16日までだが、今も精査中で今後、変動する可能性がある。
群馬製作所はスバルの国内唯一の完成車工場で、本工場と矢島工場で計9車種を生産している。上記の3車種以外は不具合が見つかった部品を使っていないが、複数の車種を同じラインで生産しているため9車種すべての生産・出荷を止めている。
業績への影響は現時点で不明。生産台数への影響は、日当たり生産台数をもとにすると、操業が再開する予定の28日までで約2万台以上に及ぶ可能性がある。国内の顧客への納車には遅れが出始めているほか、対象車種がリコール(回収・無償修理)に発展する恐れもある。
スバルでは17年に無資格者による完成検査問題が明らかになり、その後も相次いで不正が発覚。リコールにもつながっている。
SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは、今回の不具合が生じる原因はまだ判明しておらずスバルとサプライヤーの責任分担比率はわからないが、より懸念されるのは「最近のスバルの生産や品質検査で問題が多すぎること」と指摘。「背伸びし過ぎて生産を増やし、(サプライヤーを含め)現場がついてこれていないのではないか」との見方を示した。
19年の世界生産計画は103万台。群馬製作所ではこのうち65万台を生産する予定で、その約6割が主力市場の米国向けとなっている。同社は2月7日に19年3月期の第3・四半期決算を発表する予定。
白木真紀
---(@niftyニュースより引用)---
スバル自殺の社員を労災認定 2019年01月24日 17時26分 時事通信
富士重工業(現SUBARU=スバル)群馬製作所(群馬県太田市)の男性社員=当時(46)=が2016年12月、同製作所内の建物屋上から飛び降りて自殺したのは、長時間労働や上司の叱責などでうつ病を発症していたのが原因だったとして、太田労働基準監督署が昨年8月、労災認定していたことが分かった。遺族の代理人弁護士が24日、東京都内で記者会見して明らかにした。
弁護士によると、男性は1994年入社。12年から公害防止などの業務を担当していた。労基署は、死亡前6カ月で月約35~96時間、16年11月14日からの30日間では約105時間の残業をしていたと認定した。
また労基署は、男性が上司の課長から繰り返し厳しい指導や叱責を受け、「(同僚らは)その状態は他の者と比べ特に厳しく、高圧的でパワハラと感じていた」と判断したという。 【時事通信社】
---(@niftyニュースより引用)---
スバル 未払い残業代7億円超 2019年01月24日 22時23分 時事通信
富士重工業(現SUBARU=スバル)群馬製作所の男性社員が2016年に自殺し、労災認定された問題に絡み、スバルは24日、全部門の従業員約1万7000人の15年7月から2年間の勤務実態を調査した結果、3421人について計約7億7600万円の未払い残業代があったことを明らかにした。18年3月に支払った。
自殺した男性は、入出門で退出処理をした後に事務室に戻り、仕事をしていたため、残業を全くしていない扱いになっていた。太田労働基準監督署はパソコンの使用時間などを基に、自殺直前は月100時間超の残業をしていたと認定した。 【時事通信社】
| 固定リンク
« メモル製作記(10) | トップページ | ゆずすこ »
コメント
こんな会社に30年以上も勤めていたのかと思うとぞっとしてますよ。といいますか、人前で以前勤めていた会社の名前を出すことが恥だと感じられますね。
操業停止は別としても根が深い問題なので一朝一夕には変われないでしょうが、それでもこの機に一気に大ナタを振るうような改革しないとだめでしょうね。
投稿: JET | 2019年1月26日 (土) 08時00分
>JETさん
一ファンとしても非常に残念なニュースですが、勤めていたとなるとそれ以上なんでしょうね。本来なら勤め上げた実績を誇らしく語れるはずなのに、お気持ちは察しきれません。
操業停止は業績に響くとは言え、思い切った対応をしたのはこれまでの反省が活かされた良いことじゃないかと思います。
勤務形態については、しっかり改善して、社員の方が働きやすいと感じられるようにしてほしいです。
私もこんなことで四半世紀以上のファンを辞めたくはありませんから。
投稿: ぶらっと | 2019年1月27日 (日) 03時27分
労働環境と車の良しあしは別。スバル車が好きかどうかと労働の問題は切り離して考えたほうがいいんじゃないでしょうか?
完璧な会社なんてないし、写真が大勢いたらいろんなことも起こる。
一旦お役所やマスコミに目をつけられると、過去のいろいろを調べ上げられてニュースになるってことだと思います。
私は純粋に車の良しあしだけ見て行きたいと思っています。
投稿: がっちゃん | 2019年1月28日 (月) 13時07分
嫌な報道が続いてますね
さすがに自分もスバルを特別視できなくなってきました
愚直で真面目
他社とは基本理念が違う
これがスバルの真骨頂と信じ続けてきたのですが、ここ数日、それが揺らいでいます
ただ、メディアは元々胡散臭いですし、話半分にしておかないととも思います
今は感情に流されず、暫し静観すべきなのかもしれません
続報を待ちたいと思います
投稿: 五条銀吾 | 2019年1月28日 (月) 13時07分
書き忘れました
スバリストとは道路における紳士とカートピアで提案され、
以降、ユーザーはスバリストたらんと紳士的な行動を目指してきました
他方、スバル本体の方々も紳士的たらんと行動されてきたと思いますが、
多くの方が勤めている中で、思慮に欠ける方も居たということでしょうか
報道を聞く限り、残念な展開になっているのは悲しいところです
投稿: 五条銀吾 | 2019年1月28日 (月) 13時27分
>がっちゃん
もちろん労働環境と製品は別だと分かっています。
しかし、最近の消費者は「ブラック企業」の製品を避ける傾向もあります。社員を酷使する企業への嫌悪感だったり、わが身に照らしてそういった企業を許せないという正義感だったり、自分が使う製品が誰かの犠牲の上に成り立っていると思うことの気持ち悪さだったり、様々でしょう。
いずれ労働環境の悪さは品質の悪化やコンプライアンスの低下を招くことにもなり、放置すればどんどん悪循環になる可能性もあります。
ここ数年のスバルの問題も、こういった悪循環も一因になっていないでしょうか?
顧客満足度の高い企業は社員を大切にし、そこで働く社員の満足度も高いという印象があります。
スバルさんには、今回の問題を機にそういった良循環を目指してほしいと思います。それでこそユーザーも安心して、そして誇りをもって製品を使えると、私は考えます。
まぁ。この辺はユーザーそれぞれの考え方だとは思いますが。
>五条銀吾さん
スバル好き、スバリストと言えども、スバルを妄信するわけではないですからね。
企業理念を信じていただけに、そこが揺らぐことは残念に感じます。
おっしゃるとおり、報道機関も鵜呑みに出来ないのも事実。
スバルさんの紳士的な対応を信じつつ、冷静に成り行きを見守りたいと思います。
投稿: ぶらっと | 2019年1月29日 (火) 01時11分