ベルギー:メムリンク美術館と聖母教会
オランダ・ベルギー・ルクセンブルクと周遊するツアーで、最後の美術館見学です。・・・と言っても、ブルージュでの自由時間に個人的に訪れたのでツアー内容ではありません。本日の写真は全て拡大します。
ここは15世紀にこの地で活躍した画家ハンス・メムリンクの美術館です。もちろん、彼以外で協会にまつわる作品も展示されていますが、詳細は分かりません。(^^; 勿体ない話ですけど、メムリンク以外はざっくり見学で。(^^;
なんと言っても目玉は『聖ウルスラの聖遺物箱』です。“ベルギー七大秘宝”のひとつとされています。ちなみに、アントワープの『キリストの降架』もそのひとつ。
ゴシック様式の聖堂の形をした箱の周りに“聖ウルスラの殉教”にまつわる物語が描かれています。ウルスラは5世紀の英国王女で、ローマへ巡礼に行った帰りにフン族に襲われ殉教します。ネーデルランド初期特有の細密で鮮やかな色彩と彼特有の緩く柔らかい人物表現がストーリーの悲しさより優しさを感じさせるように思います。
もう一つは、『聖カタリナの神秘の結婚』の祭壇画です。失念していたので「この絵はここにあったのか!∑(=゚ω゚=;)」って驚きました。(^^; 中央に“聖カタリナの神秘の結婚”左に“洗礼者聖ヨハネの斬首”、右に“バトモス島の福音書記者聖ヨハネ”の描かれています。こういう絵のチョイスは注文主がするんだろうけど、どういう意図でこの3つの場面を選んだか知りたいですね。
メムリンクは日本では余り有名じゃないかもしれませんが、初期ネーデルランドの画家として常に名の上がると思います。私も本で見てからは一度作品をじっくり観たいと思ってました。
ここでは見放題だし写真撮り放題だし、そりゃもう興奮するさ!(゚▽゚*)
そしてブルージュと言えば聖母教会の『聖母子像』が有名です。イタリア以外でただ一つのミケランジェロ作品。バチカンで『ピエタ』を見た時は大層感激しました。時期的には同じような頃だと思うのですが、こちらの聖母さまはなんて言うかちょっとイカツイ感じ。これを荘厳と捉えるかどうかは個人差で。f(^^; しかし、衣服のシワや母の元から下りようとする幼子イエスの表現は秀逸でした。
ベルギーでは美術鑑賞はこれだけ。次はベルギー王立美術館に行きたいです。名画一杯の美術館ですが、なんと言ってもブリューゲルの“イカロスの墜落”(模写らしい)を観たいのです。(^-^)
(byふらっと)
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