「楽園のカンヴァス」読了
“ふらっと”が買ってきて積んであった「楽園のカンヴァス」(原田マハ著)を読みました。
旅行でドイツ人の友人に会うと決まってから、ずっと英会話の本ばかり読んでいた(身についたかは別問題)ので、小説は久しぶりでした。これがムチャクチャ面白かったです。
「ぶらぶら美術・博物館」で取り上げられるときは「みんな大好きアンリ・ルソー」と紹介されるルソーの絵画を巡る物語。
「税関吏」「日曜画家」と揶揄されていたルソーに魅了されたキュレーターが、未発見のルソー作品の真贋鑑定を通して様々な人たちと絡み合う壮大なストーリーです。隠された秘密などが巧妙なミステリー的でもあり、ノンフィクションのドキュメンタリーと信じたくなるような現実味もあります。
アンリ・ルソーは「花を描き間違えた」とまったく同じ構図の絵を描き直したりしているので、本当に未発見の新作がそのうち発表されるんじゃないかと期待しちゃいます。
先日の旅行で観たのはフランドル・ネーデルランド絵画が中心だったので、読み始めは頭の中で時代の流れが混乱しましたが、読んでいるうちに引き込まれるお話でした。...と感想を語ったら、“ふらっと”が先に読ませたことを悔しがっていました。(≧m≦)
(byぶらっと)
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