王立宇宙軍 オネアミスの翼 展
八王子市夢美術館で開催されている「王立宇宙軍 オネアミスの翼 展」に行ってきました。この美術館は、この時以来。どうもオタク系の展覧会で縁があるようです。
展示は山賀監督の制作メモから始まり、イメージボード、設定資料、背景画などなど。これらのレンジは写真撮影可です。もちろん実物をしっかり見ては来ましたが、後でじっくり見直したいと思ったものは写真も撮ってきましたよ。そして、バンダイに売り込むために作ったという4分余りのパイロットフィルムも上映されています。さらに大スクリーンを設置して、119分の映画もエンドレスで上映しています。展示を一通り見たあと、2時間たっぷり鑑賞しました。20年くらい前に見たっきりですっかり忘れていましたが、改めて映像の凄さを実感してきました。
そして、本日は山賀監督によるギャラリートークもありました。監督自らが展示物を前に制作時の拘ったポイントや当時の思い出話を語る1時間。熱狂的なファンが50~60人ほど聞き入っていました。アニメ内でのプロダクトデザインの在り方、現実とは異なる世界観の表し方、空想世界にリアリティを持たせる工夫など、この作品の映像を「スゴイ!」と感じるポイントを解説してくれました。半面、映像の凄さが際立てば際立つほど、その文化的背景の書き込みの薄さが目についてしまいました。「文明の流れの中から発生したデザインを作りこんだ」という割に、そのデザインが成り立っている文化や宗教がぼやけている、人々の存在がぼやけていると感じちゃいました。
まぁ今だからそう感じるだけで、若手だけで製作された作品として1987年当時に見たら、やっぱりとんでもない作品だったと思いますが。
ギャラリートーク終了後は、展覧会のパンフレットやDVDなどに監督がサインを入れてくれました。パンフレットは980円という安さですが、充実の内容です。図録じゃないので展示すべてを網羅しているわけではありませんが、展示の肝はしっかり押さえられています。これは良い記念になりました。
(byぶらっと)
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