ブルスト!ブルスト!ブルスト!
“ふらっと”の友人から薦められて読みました。
「ブルスト!ブルスト!ブルスト!」(原宏一著 光文社文庫)です。
還暦目前になって独学でブルスト作りを極めようとするオッサンと、高認から人生をやり直そうとする青年のドタバタ劇。始めのうちはブルスト作りに巻き込まれて勉強に集中できずに困っていたのに、徐々にブルスト作りにのめり込んでいく。そして周囲を巻き込み、それが人生の転機になっていくお話です。
始めの数ページは「どうしようもないダメンズの話」のようでイマイチな気がしたのですが、読み進めるに従って明らかになる過去と、それぞれの人生が面白くなってくるから不思議です。ブルストの蘊蓄も仕入れられ、食欲もそそられます。解説にも「読み終わるとブルストが食べたくなる」と書かれていましたが、まさにその通り。
上の写真は、ちょうど世界各地の名物パンのフェアをやっていたDONQのカリーブルストと。偶然ですが、DONQのおかげで小説にも登場するカリーブルストにありつけました。
ちなみに「ブルスト」というのは、ドイツ語でソーセージのことです。使う肉や腸、香辛料などの種類によって見た目も味も呼び名も違うとか。まぁ、一度読んだだけじゃ、とうてい覚えられるものじゃありませんが。
秋にはドイツにも行く予定なので、美味しいブルストやメット(生の豚肉)も食べてみたいな。
(byぶらっと)
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