懐中時計の調整
1時間で10分も進む懐中時計のその後のお話です。
試行錯誤の結果、現時点で日差1分以内と機械式のヴィンテージ時計としては十分な精度で稼働するようになりました。「時間の目安にもなるファッションアイテム」と割り切っていましたが、晴れて「時計」に昇格です。ヽ(´▽`)/
詳細は長いので「続きを読む」にて。
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(byぶらっと)
blog記事にしたとき、「いくらなんでも狂いすぎ」と突っ込みをいただいた懐中時計。
「ファッションですから」と開き直っていたものの、実はちょっと弱気になってました。ヤフオクで「日差XX秒」と明記されたものを改めて入手しようかと物色しつつ、時間調整の方法をググって色々試してみたりしていました。
始めに見つけた情報では、ヒゲゼンマイの先端(ヒゲ持ち)を調整するというものでしたが、素人には難易度が高すぎ。ちょっとの力加減で動かなくなりかねません。
で、次に見つけたサイトで、興味深い事例が紹介されていました。「ヒゲゼンマイが途中で絡まったりしていると極端に短くなって、その分ものすごく進む」ということ。
緩急針は、ヒゲゼンマイの中心(ヒゲ玉)からの長さを変えることで、1秒に3往復するテンプの速度を調整しています。ヒゲゼンマイが長いと時計は遅れ、短いと進むようになります。
ヒゲゼンマイがヒゲ玉と緩急針の間で絡まったりすると、極端に短い状態になってしまうことがあるそうです。
そう思って見ると、ヒゲゼンマイがちょっと偏っています。けがき針でつついてみると、外側3本が接触していました。Σ( ̄ロ ̄lll)
緩急針では30°くらいの範囲でしか調整できないっていうのに、実際には緩急針の1周(360°)内側のところで3周分(1,080°)も短くなっていた!? それじゃぁ60秒で10秒も進むわけです。(爆)
一番内側のゼンマイを離すと、60秒で5秒、6時間で30分程度の進みに改善されました。さらにもう1周、すべてのヒゲゼンマイを解放したら、平置きで24時間経って1分遅れたくらい。ここまでくれば、緩急針の調整で平置き以外の姿勢でも精度を高めていきたいところ。
諦めていた割に、当たり前に正しく動くようになるとそれはそれで気持ち良いものですね。
機械式の時計は、強い衝撃でヒゲゼンマイが絡まることがあるそうです。落札後の輸送時に絡まったのかもしれませんね。
あとは、日常使いの振動で再び絡まらないことを祈るばかりです。
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コメント
やっと普通になりましたね~。諦めないって肝心ですね
投稿: がっちゃん | 2018年4月25日 (水) 12時01分
>がっちゃん
すっかり諦めてもう1個買うつもりだったんですけどね。
これはこれで捨てられない貧乏性が功を奏した感じですね。
投稿: ぶらっと | 2018年4月25日 (水) 20時08分