「無資格検査」まさかスバルまで!?
日産が完成車の検査を無資格者にさせていたとして大問題になったのが今月初めの事でしたっけ? その後、神戸製鋼が品質データの改竄をしていたことが発覚し、日本の製造業の信頼性が失墜していました。
そこに追い打ちをかけるようにスバルが無資格者に検査をさせていたというニュースが!Σ( ̄ロ ̄lll) もう、朝から我が家の食卓が凍りつきましたよ。
安全に関することではスバルさんを信じてたんですけどね。
しかも30年以上前からやってたって、レオーネ時代からじゃないですか。
当時は潰れる一歩手前とか、日産の下請けで食いつないでいるとか、さんざんな言われようでした。なにも無資格検査まで日産のマネをしなくても...
スバル公式からネット上に報告も出ました。
検査を行う正式な資格が取得できていないだけで、技能は十分だったそうです。が、どう言い訳しようと、規定を満たしていなかった事実は事実。良いモノを作っているだけに、脇の甘さが非常に残念です。
残念に思っているのはスバリストばかりでなく、少しでも良い車を作ろうと頑張っているメーカーの方たちも相当なショックを受けているんじゃないかと思います。
しっかりと対応して、信頼回復に努めてほしいものです。
(byぶらっと)
「続きを読む」に、2週間くらい前に書きかけたネタを貼っておきます。
「余所の会社の話」だったので、まぁどうでも良いかとボツにしたものです。
が、スバルの話となれば別。真剣に反省したうえで、資格取得に時間とお金がかかるならキッチリかける。必要なコスト削減と、やっちゃいけないコストカットをきちんと区別して対応していただきたいです。(今回の件はコストカットが目的ではなかったようですが。)
【コストカットの果てに】 ~2017/10/12ボツ原稿より~
会社の業務で顧客宛に一括印刷した通知を郵便で送ることがあるのですが、「最近、郵便配達員のレベルが落ちてきて誤配が増えているので、宛名の文字を大きくするとか何らかの対策を」という話が出ています。
郵便など末端の問題だけでなく、組織的で大きな問題=日産では検査員の資格問題、神戸製鋼では性能データの改竄など、行き過ぎたコストカットの反動が現れているのではないでしょうか。
海外に比べて郵便物が行方不明になることが少ない、製品の品質が高いというのが日本の良いところだったのは、既に過去のこととなっているようです。
こういう問題が起きる度に「信頼を得るには長い時間がかかるが失うのは一瞬」などと言われますが、そもそもが過剰な価格競争、少しでも安いものを求める消費者の行動などに根本の原因があるのでは?
高度成長期までの日本でも横行していたような(そして中国などでは今でも継続しているような)「儲けるためにズルをする」というのとは違うと思うんですよ。
価格競争・コストカットの限界を超えたために、表面に現れないコストを削る。法規的には問題でも実害が出なければ隠す。これもまた日本らしいと言えば日本らしいかと。(^^;)悪い意味でですが。
必要なコストはきちんと請求する。従業員にツケを回したり、(いくら実質的に品質が確保されていても)品質を担保する面でコストを切らない。
消費者側も、当たり前に掛かる費用は当たり前に支払う。
日本の安全・安心神話の終焉を避けるために、ここらでバブル崩壊から続くデフレ脱却を本気で考えるべきかと思います。
あ、冒頭の対策は的を外していると思うんですよ。
近所の同姓の家に届けちゃったとかならその対策も有効ですが、県内のまったく別の地域の似ても似つかない氏名の家に届いちゃうのは配達員のレベルの問題じゃなさそうですから。\(^o^)/
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コメント
本件、いくつかの情報を集めてみると、法令の解釈を誤認して運用し、指摘されなかったたために恒常化していたとも考えられます。正しく運用しているメーカーもあることから、本当にマ○ケだなと。
しかしながら、N社の事例を見ていただけの事はあり、社長の会見後の詳細情報の開示、オウンドメディアを使ったユーザーに対してのアナウンスなど準備されていて、必要以上に傷口が広がる前に抑え込んだ感じはあります。
投稿: あるぢゃ | 2017年10月28日 (土) 13時05分
>あるじゃさん
社内規定の不備というか、矛盾というか、つまらない事で足をすくわれた感じで残念です。
ここまでの対応も良く、世間の反応もそれほど厳しくなさそうなのが救いですね。
投稿: ぶらっと | 2017年10月28日 (土) 22時24分