吉田博展
昨年、千葉での開催を知ったのは会期の最終日。(><) それが福島、福岡、長野を巡回して東京に戻って来たので、今回はしっかり前売りも購入して行ってきました。新版画の川瀬巴水と並ぶ版画作家として好きな作家さんでしたが、元は水彩の洋画家さんだったようです。版画も好きですが、淡い色合いの水彩も良かったです。
自ら登山して景色を描く山岳画家でもあったようで、登山道も山小屋も整備される前の時代に本格的な登山をしていたとか。
世界中も旅していて、明治から昭和の初期とは思えないほどです。スフィンクスの絵は有名ですが、インドのアジャンタやエローラにまで行っていたとは驚きです。
同じ版木を色違いですることで、朝、日中、夕景など摺り分ける「別摺り」という手法も観ていて楽しいです。
太平洋戦争中は画家として従軍もしており、飛行機から見た絵など目が回りそうな迫力の構図です。
日本より欧米での人気が高い作家さんのようで、展覧会はそれほど混雑しておらず、ゆっくり見られました。
「三渓園」「亀井戸」など好きな作品で前期のみの展示だったものもあり、ワンフェスのために後期でしか行けなかったのは少々悔やまれます。その辺は図録で補うことといたしましょう。
(byぶらっと)
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