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2017年6月15日 (木)

「1984年」再読

1984_1改正組織犯罪処罰法が成立しましたね。拡大解釈の危険も心配されますが、なにより安全が第一。運用については裁判所にしっかりやってもらいたいものです。
さて、テロ等準備罪(これを「共謀罪」と呼ぶ政治家やマスコミは個人的に信用しないことにしています)とかトランプ大統領の就任とかで、昨年辺りから「監視社会が来る!」と話題になっていたジョージ・オーウェル著の「1984年」。(取り上げられた記事はこれとかこれとかね。)

学生時代、ちょうど1984年に読んだのですが、すっかり内容を忘れてしまっていたので再読しました。1984_21984年11月に購入したレシートが挟まってました。文庫本、安い!

ディストピアな監視社会の描写から物語は始まるのですが、思想犯を罠に掛けるように逮捕して拷問・洗脳する展開は、どうみても社会主義国家や共産主義国家のイメージなんですよね。一党独裁による監視と洗脳という社会体制は、当時のソヴィエトを想定して書かれているそうですが、今のロシアや中国、北朝鮮などを見るようでもあります。
歴史記録を改竄することで、あったことをなかったことにしたり、なかったことをあったことにしたり。そしてそれを国民がまったく疑わずに信じ込むあたりは韓国のようでもあり。\(^o^)/

これを「監視社会」というキーワードだけに注目してテロ等準備罪やトランプ政権を問題視しようとするのは、ちょっと無理があるような。(^^;) まぁ、「独裁」というところから安倍総理やトランプ大統領への批判に繋げたいという思惑を持った方もいるのでしょうけどね。

恒常的に戦争を行うことで労働力や生産力を削り、物資を渇望させ民衆をコントロールしたり、格差を生むことで支配層の安定を実現するというのは現代でもありそうな気がして怖いです。新聞、ラジオ、テレビを利用して市民をコントロールするとか、今の日本では「共謀罪」以上に深刻な問題と感じます。
1940年代後半に執筆された物語でありながら、そういった21世紀になっても続いている社会の危うさを描いたのは、先見性なのか人間の本質は進歩がないのか。(--;)

ただ、このここ数年はインターネットによる逆監視で、マスコミの「報道しない自由」や「知らせない権利」などが暴かれ、テレビや新聞による印象操作や政権批判への誘導も効果が出にくくなっているのは良いことだと思います。

その後の多くの作品に影響を与えたというのも理解できる本作。
同じディストピアを描いた作品でも、現代に近いため「虐殺器官」などの方がリアリティもあるし、読みやすくて面白いですけどね。

私が読んだのは左の1972年の翻訳ですが、今は新訳版が出るいるようです。新訳版だと読みやすくて面白いのかな?

(byぶらっと)

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