これぞ暁斎!
先週の金曜日は有給休暇を取って、Bunkamuraザ・ミュージアムの「これぞ暁斎!」に行ってきました。実は東京都庭園美術館と1日で2つの美術館をハシゴしてたり。河鍋暁斎の作品は浮世絵展などで何度も観ているのですが、ゴールドマン・コレクションとして纏まって観られるのは今までになかったチャンスです。しかも貴重な肉筆画も沢山。
ミュシャ展がお客さんを引き付けているせいでしょうか、それほど混雑せずにゆっくり見られました。
お得意の鴉や蛙、骸骨なんかも相変わらず魅力的でしたが、蝙蝠や鷺も可愛かったです。鬼を蹴り上げる鍾馗様や鬼の尻小玉を囮に河童を釣ろうとする鬼顔負けの鍾馗様とか、ユーモラスもたっぷり。
しかし、一番印象に残ったのは大仏の顔のドアップ(「大仏と助六」)です。螺髪の一部から片目、鼻、唇から顎まででいっぱいいっぱい。っていうか、画角からはみ出してます。ちょっと離れてみると良い感じのユニークな作品。(こちらの左端の掛軸です。)
本格日本画から浮世絵、戯画まで幅の広い暁斎の画風を満喫できる展覧会でした。
図録で唯一残念だったのが、「貧乏神」の表装が写ってないこと。貧乏神らしくつぎはぎだらけの表装が良かったのになぁ。(こちらの右端の掛軸です。)
お土産は榮太樓の鴉パッケージの飴と「百鬼夜行図屏風」のポストカード。若冲展から飾りっぱなしだった「鳥獣花木図屏風」とチェンジして飾りましょう。
さて、次は師匠に当たる歌川国芳を観に、府中市美術館へ行かなくては。
(byぶらっと)
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