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2015年11月29日 (日)

劇場版<harmony/>

先月の「死者の帝国」に続き、ノイタミナの「Project Itoh」第2段<harmony/>を観てきました。Harmony写真は映画のチラシと劇場でもらった栞です。

こちらは原作を読んでいたので、どのように映像化されるか楽しみでした。と同時に心配半分でしたが、「屍者の帝国」に比べて安心して観ていられました。
文字に比べて視覚的な情報量は多いものの、細かい説明は文字に劣る。その違いを活かして細かい説明や複雑な登場人物は上手く省略しながら、ストーリーの流れやインパクトは十分。小説を読んでいても楽しめました。

いかし、やはり残念なのは「虐殺器官」との公開順が逆になったこと。
人工筋肉による飛行機などの説明はあちらでされるのでしょうし、大災禍が起きたあとという世界観は続きで観たかったなぁ。

3月に書きかけてお蔵入りになっていた本の感想も発掘したので、「続きを読む」に貼っておきます。

(byぶらっと)

劇場アニメ化を機に新版となった「ハーモニー(伊藤計劃/ハヤカワ文庫JA)を読みました。左が新版の<harmony/>、右が旧版の虐殺器官です。Harmony旧版との違いとして目立つのは、表紙に描かれたイラスト。旧版のシンプルな文字だけというのも良かったです。あと、新版では対談が収録されてページ数が増えているのにお値段据え置きで、お得な感じ。(^-^)

以前読んだ「虐殺器官」(当時はblogに記録なし)は言葉によって民衆を操り、テロから内戦による混乱と虐殺を描いていました。「ハーモニー」は、その後の平和に統治された世界のお話です。
科学によって病気を克服し、お互いに相手への思いやりが脅迫観念的に行き渡った時代。ユートピアではあるのですが、人によっては「行き過ぎたディストピア」と息苦しささえ感じる世界。それを破壊するため、さらに進んだ「個人の意識を喪失することで完全な調和(ハーモニー)を実現するユートピア」への扉を開く物語。

読み始めて1~2ページはhtml風の独特の文体に抵抗がありましたが、3ページも読む頃には引き込まれてました。最後まで読むとその文体にも重要な意味があることが分かります。それでタイトルも「<harmony/>」という意味深長な表記なんですね。

一緒に虐殺器官も読み返しました。
まるで今のイスラム原理主義者たちの蛮行を予想していたかのよう。(2015/11/29時点では、テロから国同士のいさかいに発展しつつあり、いよいよ虐殺器官の世界が再現されそうでヤバイです。)
虐殺器官もハーモニーも、起こりうる未来を予測した小説として秀逸。伊藤計劃氏の洞察力の鋭さを実感します。しかし、本当に現実として起こってしまわないことを祈ります。


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