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2015年9月14日 (月)

水木しげるの戦争と新聞報道展

パルコ1/8計画を見に調布へ行ったついでに、調布市文化会館で開催されていた「水木しげるの戦争と新聞報道展」にも足を運びました。(こちらは9月13日で終了しています。)Mizuki_1水木氏の戦争体験については、以前「水木しげるのラバウル戦記」を読んだことがあります。
今回の展覧会では、この作品も取り上げられていましたが、読んだ当時のことを思い出しました。実際に大変な思いをされ、生還された水木氏の言葉だけに、非常に説得力があります。Mizuki_2※こちらの写真はクリックで拡大します。

思うことはただ一つ、「戦争なんてするもんじゃない」ということです。
戦場に駆り出される人、戦争に巻き込まれる市民。勝っても負けても悲惨な現実は戦後もずっと続きます。
近頃は映画「野火」が若者の間で評判らしいですね。私は見ていませんが。(^^;) 今さら映画で見るまでもなく、これまでの人生で色々なものを見て感じてきましたし、世界に目を向ければ中東やアフリカからのヨーロッパへの難民など、悲惨な状況はリアルタイムで現実の話なのですから。
とにかく戦争なんて絶対にしてはいけません。

ちょうど国会では安保法案の審議が佳境に入っているところです。審議が佳境なのか、審議そっちのけで足の引っ張り合いをしてるのか疑問ではありますが。\(^o^)/
賛成派も反対派も、「戦争反対」の意見に相違はないはず(と思いたい)。 それをどう実現するかというところで、殴られたら殴り返す用意があることを明確にして殴られないようにするのか、右の頬をぶたれたら左の頬も出すことで「戦争」だけは回避するのか、与党と野党の言い分はそんな風に感じられます。

普通に考えたら、国の政治を後者の意見の人に任せるなんてありえないと思うのですが、報道などのミスリードもあって「良く分からないけど反対」という人も多いように感じます。
街頭インタビューなども「賛成か反対か」だけじゃなくて、「なぜ反対か」まで突っ込んで訊いてみてほしいのですよ。
反対意見の中には「違憲だから」という根拠を上げる人もいますが、憲法学者などがそう言っているだけで、最高裁で違憲とされた訳じゃないんですよね。もちろん、明示的に合憲とされたかどうかも怪しいので、そこを論点にするのでなく、どう国を守るかを審議してほしいものです。

あと、今回の「戦争と新聞報道展」で改めて思ったのが、いつの時代も新聞は平気で捏造記事を書くってこと。大事なことは事実のみを報道して、自社のフィルターを通して報道するのは止めていただきたいです。

そうそう、野党の方々。違憲がいかんというなら、最高裁で違憲判決が出まくっている1票の格差を先に何とかしてください。君たちの地位は、違憲の上に成り立ってるんですよ。www 

(byぶらっと)

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コメント

一番問題だと思っているのは、國民の平和と財産を守る為の手段の一つ(正確には10法案)を、「戦争法案」と的外れなレッテルを貼って、まともな議論のテーブルにすら立とうとしない連中ですね。

本当に歯がゆく思っています。

投稿: あるぢゃ | 2015年9月15日 (火) 23時17分

>あるじゃさん
水木しげる氏も戦争を否定していますが、私だって戦争なんてイヤに決まってます。
デモをしている人たちは「戦争反対!」を唱えていますが、法案に賛成な人も「戦争反対」は共通の思いなんですよね。

「戦争法案」とか「違憲」とかバカの一つ覚えの反対ばかりで、 本来するべき国の守り方の議論をしないのはいかがなものでしょう?
「こんなに反対のデモがあるのに法案を通すなんて民主主義の否定だ」とか言いますが、議会制民主主義なんだからデモや世論調査でなく、議会でやってくれと思います。

今の世界情勢で国際協力なしに1国で安全を保障するなんて、スイス並みの覚悟がないとできません。それもイヤだけどアメリカにも出ていってほしいなんて、フィリピンのように切り取り放題になりかねません。

中国に侵略されれば理想の共産国家になると思っている政党や、韓国に利益をもたらすことしか考えていない政党、それを後押ししたいマスコミ。
日本国民は、「戦争反対」という当たり前の言葉に踊らされずに、自分の頭で考えてほしいと思うのです。

投稿: ぶらっと | 2015年9月17日 (木) 00時58分

うん。
多分、あなたとは政治的信条は違うと思うけど、『自分の頭で考えれ』には大賛成。
反対だろうと賛成だろうと、ちゃんと自分の考えに基づいて、相手と議論すべきだと思う。

賛成派は、反対派に対して、なぜこの法案が必要なのかキチンと納得のいく説明を本当に尽くしただろうか?
反対派は、『とにかく反対』ではなく、なぜ反対でなぜ賛成できないのかを、賛成派とキチンと話し合っただろうか?

お互いに『闇雲に感情的になってしまって、理性的で建設的な意見を相手に本当に伝えただろうか?

戦争と云うのは、まさにこうした『話し合いの余地のない状況』の果てに辿り着く『思考停止』の悲劇に他ならない。

国内ですら、相互に噛み合わない不毛な議論をしている国家が本当に世界を相手に『戦争』せずに済むなんて思っているのだろうか。

僕個人は、今回の法案を、少なくとも今の政権が理性的かつ有効な手続きとして、外交カードとして活用出来るようには思えない。
自国の反対派も説得できない政治家に、こんな『最終手段』は渡せない。
悪いけど、今までの政権運営をみていると、そこまで信用出来ない。

別に軍隊を持つなとも云わないし、国を守る手段を持つなとも云わない。

でも、『その前にやるべきコトもちゃんとやります。戦争は本当に最後の最後の手段です。』と何を担保に国民に約束してくれるのかが、僕には見えない。

戦争が出来る国、軍隊を持てる国、それが本来の国家のあり方だとしか聞こえない。
他の国もそうなんだから、ウチもそうしますと云っているだけにしか聞こえない。
それって、単なる前例主義だよね。
21世紀にもなるのに、まだそんな考えしか持てないのかな?

自分の国を守るためにやれるコトって、本当にそれだけなんだろうか?
もうちょっと本気でみんなでそのコトを考えて話し合えないのかな?
少なくとも日本人同士だけでもちゃんと話し合えないかな?

そろそろ、人類は、有史以来続く戦争以外の解決手段を模索出来る程度には進歩していないだろうか?

そう信じたいし、そうありたいと願う。

理想論だと嗤わば嗤うがいいさ。
でも、僕らはそれを実現できるのが人類だと教わって育ったんだもの。

投稿: 羚羊亭 佗助 | 2015年9月19日 (土) 23時27分

>佗助さん
私も無条件に賛成というわけではないですよ。
今回の法案の通し方には少なからず問題も感じています。

与党側が反対派に説明も説得もできない。それで世界を相手に戦争を避けられるのかというのも一理あるでしょう。
が、世界情勢を見れば9条堅持だけで乗り切れるとも思えないし、いずれ何らかの国際貢献や抑止力は必要という点では賛成派の説明は理解できる部分が多いです。
対して反対派は「反対のための反対」にしか見えない。侵略して来ようという敵国に話し合いで解決すると言いつつ、国会では暴力に訴える点も説得力ゼロなんですよね。┐(´-`)┌

どっちもどっちですが、このままダラダラ決められずに尖閣や小笠原で既成事実を積み重ねられていて良いのかという気持ちが強いです。
何も対抗できないうちに実効支配されてしまうと、どんなにこちらに理があっても取り返すのは困難というのは、竹島で見せられてますから。

今回の法案可決は、近隣諸国に対して抑止力になるとは思いますが、とんでもなく遠くの紛争地帯で戦闘に巻き込まれるリスクが高まるのも事実でしょう。
だからこそ、「戦争法案」とか「憲法違反」だけでなく、対案をもって議論してほしかったんですよ。それで時間が足りなければ継続審議にする。それこそが国会のあるべき姿じゃないのかと。
議員の質、その議員を選択する国民の質から何とかしないと、この国はまだまだですね。

投稿: ぶらっと | 2015年9月20日 (日) 01時20分

もう少し、自分の考えを整理してみたので、もしよろしければ、我がブログにもお越しやす。(笑)

もうぶらっとさんってば、すっかりご無沙汰なんだからぁ。
って何処のキャバクラやねん!( ̄ー ̄)

投稿: 羚羊亭 佗助 | 2015年9月20日 (日) 01時46分

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