炎上商法?
フランスの週刊誌シャルリーが、さらなるムハンマドの風刺画を掲載してバカ売れだそうですね。「言論の自由」と言って憚らないようですが、相手を侮辱して挑発する姿勢に私は疑問を感じます。
宗教と言えば、人が人であるための心のよりどころです。
ずっと昔、無着成恭氏が「無宗派という人はいても、無宗教というのは人として道徳がないということになってしまいます」とおっしゃっていたのを心に刻んでいます。人として生きる指針でもある宗教を冒涜しておいて、何が言論の自由なのでしょうか?
だからといって報復にテロを起こすことは、もちろん許されることではありません。
でも、相手の人格を全否定するなら殴り返されるリスクも考えなければならないのは常識でしょう。
例えは悪いですが、どこかの国のスラム街みたいなところに行って「サヌバ○ッチ!」などと中指を立てたりしたら、タコ殴りにされるのは当たり前です。警察に駆け込んで「言論の自由だ」などと言いつのったところで、「もちろん暴力はイカンが、そもそもアンタが悪い」とあしらわれるのがオチです。
相手の尊厳を傷つける行為は「言論の自由」ではなく「ヘイトスピーチ」であり、既に「ペンの暴力」だと自覚すべき。報道の名の下なら何を言っても許されるというのは、思い上がりじゃないでしょうか。
多くの報道を見ても、キリスト教文化圏側からの言い分ばかりでウンザリします。
テロの被害者に対する哀悼はあってしかるべきですが、売り言葉に買い言葉で火に油を注ぐ行為は慎むべきです。
ジャーナリストの国際団体がシャルリーの挑発行為を批判したというのが、唯一もっともだと思えたニュースです。
キリスト教の芸術も好きだし、旅行でムスリムの優しさにも触れた私としては、仲良くしてほしいんですけどね。
(byぶらっと)
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