ヨーロッパの車窓だけ?
年末年始は、テレビもネットもほとんどシャットアウトでした。作業の合間の食事の時間だけがテレビを見るチャンスなのですが、正月特番かスポーツ中継しかやってない。(><)
ニュースの一つもチェックできず、世間でなにが起こっているのか、まったく把握できていない状態でしたよ。(^^;)
そんな中、食事の30分くらいで見られる番組がないかとチャンネルを回していたら、とんでもない番組に行き当たりました。
BS11の「ヨーロッパの車窓だけ2」という番組です。
「~だけ」というタイトルもスゴいですが、内容も驚きですよ。
一昔前、「世界の車窓から」という5分番組がありました。五分間で鉄道沿線の街などを紹介するもので、今でも続いているようです。しかし、こちらは似たタイトルながら、ひと味違います。
冒頭で「どこからどこまで」という路線の紹介と車両の説明をした後は、窓の外に向けて固定したカメラで延々と流れ去る風景を映し続けるだけの30分番組です。そこにはBGMもナレーションもありません。Σ( ̄ロ ̄lll)
かすかに聞こえるレールを通過する車輪の音と、たまに入る車内アナウンスや周囲の人の声のみ。見所の風景だろうとカメラは斜め前方に固定されたまま。真横に広がる風景にパンすることすらないのです。\(^o^)/
「水曜どうでしょう」のディレクターが「カブのバックショットだけで番組作っちゃうんだから」とか「真っ暗な映像でも流しちゃうよ」などと、如何に画期的な番組かと自画自賛していますが、そんな生やさしいものじゃないです。
画面に見入っている限りは旅をしている気分に浸れますが、普通の旅でもずっと窓の外を眺めている訳じゃない。車内を向いて話をしたり、食事をしたり、本を読んだり、ウトウトしたりするものでしょう。しかし、実際に電車に乗っている訳ではないので、テレビ画面から目をそらした途端に、旅行気分は消え去ります。常に画面に見入っていなければならない、それこそ画期的な番組です。
「誰が見るの?」という気もしますが、放送は既に二期だし、一期分はDVD・Blu-rayにもなっているので人気があるのかもしれません。
少なくとも1月7日放送の「ポルト~リスボン」はちょっと見てみたい。
鉄な方にはお薦め...かもしれませんよ?
(byぶらっと)
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コメント
ニコ生で定点カメラの映像をずっと流し続ける生放送番組が少なくない(暖炉の火が燃えてるだけの放送はアクセス数がすごかったです)ので慣れましたが、TVは目新しいですね。
ニコ生はアカウントを取得すれば誰でも放送できるのでそういう番組もアリでしょうけど、受信料を徴収して番組作ってる局がそんな姿勢ではいかがなものかと思います。
投稿: こじゃる | 2015年1月13日 (火) 07時05分
定点観測の元祖と言えば、ケンブリッジ大学のコーヒーメーカーですね。( ̄ー+ ̄)
ネット上で大した意味のないWEBカメラ映像を流されると、ついつい見てしまいますね。
「車窓だけ」もBSの番組だから成立しているのだと思いますが、DVDが売れるくらいにはマニアックな需要があんでしょうね。(^^;)
投稿: ぶらっと | 2015年1月14日 (水) 00時42分
>ケンブリッジ大学のコーヒーメーカー
そんな定点観測モノがあったんですね(^m^)
動物占いの狼に当たる人には、同じ動きをするものをじっと眺めてしまう嗜好があると分析されていますから、需要とういとこのあたりなのかも…
投稿: こじゃる | 2015年1月14日 (水) 06時38分
90年代初頭の正にインターネット黎明期というか、下手したらパソコン通信の時代ですからね。懐かしい話です。
時間をもてあましているときは定点観測をボーッと眺めるのも楽しいものなので、意外と好きな人も多いのかもしれません。
投稿: ぶらっと | 2015年1月14日 (水) 23時51分