スーパームーン?
当blogでも何度か取り上げてきたスーパームーンですが、その基準がイマイチはっきりしません。ちょうどそんなことが気になっていたとき、いつも天文ネタを参考にさせていただいている山田陽志郎さんがタイムリーなツイートをしてくれました。
※以下の画像はクリックで元ツイートにリンクします。ツイート内のリンク先はそちらからどうぞ。
「スーパームーン」という言葉の出展や定義などリンクを貼ってくれていますが、いかんせん全て英語(しかも長文!)のサイト。翻訳サイトを通したとしても、とても読もうという気になれません。(^^;)
そこで、日本語のサイトをいくつか巡って、自分なりに整理してみました。せっかくなので備忘録として纏めておきます。長い上に自己満足なので、興味のある方だけ「続きを読む」からどうぞ。
(byぶらっと)
月が地球の周りを公転する軌道が楕円なため、月と地球の距離はいつも変化(約35万6,400km~40万6,700km)しています。(こちらのサイトさんに詳しく載っています。)
で、一番近づいた時に満月(または新月)になることをスーパームーンと呼ぶらしいのですが、そのスーパームーンのタイミングの距離が毎回違うんですよね。一応「最接近から90%以内で満月」というのが定義のようです。
直近では2011年3月20日の35万6,581km(視直径33.7')が特に近く、その次が今年の7月12日の35万8,260km(視直径33.3')、8月11日の35万6,896km(視直径33.5')、9月9日の35万8389km(視直径32.3')と三回連続するスーパームーンとか。(距離と視直径のデータはこちらより。)
Wikipediaにも記載されていますが、そもそも天文学ではなく占星術の用語らしいので、わりとザックリ。しかも「90%」の根拠も曖昧とか。(^^;)
こちらのページのよると、最も接近するタイミングと満月のタイミングが1時間以内になるのを特に「エクストリーム・スーパームーン」と呼ぶそうです。前回2011年の次が2014年というのはこちらのことですね。
でも、実際に自分の住む地域で月が見えるタイミングというと、そのエクストリームなタイミングとはズレるので、あまり意味はないですよね。8月11日のエクストリームは、日本時間で最接近が2:43、満月が3:09だったそうです。8月11日の東京の日の出が4:56、薄明が3:21、月の入りが5:12だったので、3:09に満月を観測するのは厳しかったんじゃないかな? っていうか、その前夜は台風だったんですけどね。(><) まぁそんなもんですよ。
厳密な定義を気にしなければ、年に1回(満月14回目くらい)は「スーパームーン」と呼べる状態になるらしいです。
「スーパームーン」という言葉が一般的になったのは2011年3月19日のエクストリームのときからのようですが、当時の日本はそれどころじゃなかったですよね。当blogで初めに取り上げたスーパームーンは2012年の5月5日でしたが、このときの距離は35万6,955km(視直径33.6')なので、今回の8月11日よりは遠いけど9月9日よりは近いという中間くらいでした。
まぁいろいろ曖昧な感じなので、当blogでは特に距離を書き留めることはしていませんでした。同じ条件で写真を撮って「見た目でどのくらい違うの?」という、小学生の理科の観察みたいな感じですね。
ちなみに、今年一番小さな月だった1月16日は40万6,532km(視直径29.4')。8月11日との差は軽く5万キロ!
これは、結構ありますね。うちのレガシィが20年掛けて走ってきた距離くらい違いますよ。(うちのは走らなすぎなので、そこそこ走る人なら3~6年くらいで走っちゃう距離ですけど。)
まぁ元が遠いので、5万キロと言っても総距離の1割ちょっとですが。
この5万キロ差の比較写真は8月11日に載せましたが、比較用に線を引いて再掲しましょう。
※以降の写真はクリックで拡大します。こうして見ると、5万キロの差は大きいですね。
そして、今回は8月11日と9月9日の1,500km差も比較してみましょう。1,500kmとなると、総距離の0.5%くらいでしかありません。月の大きさは多少違ってますが、8月11日は天頂付近なのに対して9月10日は地平線近くなので、その所為もあるかもしれません。
さて、次のスーパームーンは来年の9月28日だそうです。
ネット上では背景が写り込んだ、月の大きさが目立つ写真がいっぱいアップされています。
いっつも月のアップじゃなくて、次はそんな写真を撮ってみたいものです。
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