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2014年8月28日 (木)

「海洋堂創世記」読了

「買うほどではないけど、そのうち読みたい」と思っていた本です。図書館で借りてきました。(注:読了後も気持ちは変わりませんでした。なので、アフェリエイトはトラップだと思ってください。笑)
造型界では世界に名だたる大企業の海洋堂ですが、社長(センム)からして“町の模型屋”を脱しきれない感のある会社です。その原点を垣間見られる本・・・かな。(笑) 著者のバイト時代の思い出話なので、オチがありません。あの時代ってそうだったんだぁ~という驚きはあって、そこは面白いです。

原型を作るものとして印象に残ったのは、「本物より格好良く作る。模倣ではダメ。」と「原型師はやるだけのことをやってしまうと作るのをやめてしまう」という2つです。
私はイラストに惚れて製作することが多く、同じになるように作りたいと思う気持ちが強いのですが、最近それに違和感を感じていました。もしかしたら模倣って事だったのかな?
そしていつか「もういいや」って思う日が来るのかな・・・とも。今はちょっと想像できないけど。(^^;

さて、1980年代フィギュア(この頃は怪獣、特撮ヒーローが主流)が急成長し始めた頃、今じゃ有名どころの会社があの手この手で業界トップに出ようと、なんとも浅ましくたくましく戦っていました。あの頃、関西がどれほど熱かったかが分かります。(笑) 私は関東人なので、この頃関東がどうだったのか興味がありますね。こっちには海洋堂より歴史のあるコトブキヤがあるのですし。誰か業界全体を網羅して、フィギュアの歴史を語るみたいな本を書いてくれたらいいのにな。(^^;

(byふらっと)

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コメント

「本物より格好良く作る。模倣ではダメ。」私も最近気が付いたのですが、完全な模倣は感心はされるけど感動はされないのかなと。二次絵を立体化したときに、立体ならではのプラスアルファを加えてこそ、見る人に「すっげえ!」と言わせる作品ができる。で、そのプラスアルファのさじ加減が原型師の腕の見せ所、なのかもしれない。
・・・なーんてしたり顔で言ってみましたが、拙者まだまだでござる。

「やるだけのことをやって作るのをやめてしまう」感じは何となくわかります。私もいつか・・・という予感はあります。今はまだまだやり足りませんけどね!(^^)!

投稿: TK | 2014年8月28日 (木) 23時26分

そのプラスアルファはおぼろげだし、技術は未熟だしでアップアップですよ。(笑)
やり尽くして止めてしまうという頂点までは、とても辿り着けそうにありません。(ノ∀`)・゚・。

投稿: ふらっと | 2014年8月29日 (金) 23時11分

色々違うかもしれませんが…
「本物より格好よく」というのは二次元の絵に対して三次元ならではの表現方法を生かそうぜ位の意味にとっとけばいいかなと。
元絵に一途に同じくありたいと近づけようとするか、自分なりにプラスアルファのアプローチをするかは人それぞれ。
模倣も突き詰めれば、その先の何かに辿り着くのかもしれません…
そもそも人間には模倣したいという欲求があり、そこから新しいものが生まれたり、技術が復活、継承されたりとか色々あるみたいですよ。
先日行った美術展の解説にもそんなこと書いてありました。
いっそ息抜きでオリジナルとか作られてみるとか?

投稿: 猫柳 | 2014年9月 1日 (月) 19時49分

「模倣」という言葉に良いイメージがないので誤解を与えやすいのですが、絵を見たときの高揚感というか、“ときめき”みたいなものを立体にしたいという気持ちは変わらずあります。
それが自分の“萌えポイント”で、上手くプラスしたい部分なのだと思います。
上手く言葉にも形にも出来ないのは、ひとえに自分の技術不足のせいだ・・・と。orz
今、すっごく落ち込み&スランプ中で困っています。(^^;
来月は本申請なのに・・・。
もう少し自分に自信が持てるようになったらオリジナルもやってみたいです。今はなにをやってもダメな気がする。(重傷)

投稿: ふらっと | 2014年9月 1日 (月) 22時00分

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