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2014年8月29日 (金)

「海上防衛戦」読了

Kaijou_goei帯に釣られて読んでみました。(^^;)
著者は海上護衛総司令部の参謀を務めた大井篤氏。太平洋戦争の開戦当初から海上護衛の重要性を訴え続けた方だそうです。

日本が負けた理由が痛いほど理解できる1冊となっています。
今まで半端な知識しかなかったので、陸軍が暴走して戦争の火蓋が切られたとか、山本五十六提督を初めとして海軍の先見の明のある人たちは開戦に反対していたとか、海軍を贔屓目に見ていました。
しかし、この本を読むと海軍のダメさ加減は陸軍以上だったことが分かります。(´・ω・`)

時代遅れの「大艦巨砲主義」というのはよく聞きますが、艦隊決戦にこだわるあまりに輸送船の護衛をないがしろにし、次々と輸送船やタンカーを沈められるとか。┐( ̄ヘ ̄)┌ 資源も食料も輸入に頼る島国では、輸送こそが生命線。それを捨て置くものだから、沈められた船を建造で補うこともできなければ、残った船も燃料がなくて動かせない。「これからは航空機だ!」と言ってみたところで、ボーキサイトの輸入が止まれば工場があっても飛行機は作れない。
元々の国力に差があるからこそ南方に資源を求めて戦争に踏み切ったのに、輸送路を確保しないって、今考えれば「バカばっか」(byルリルリ)ですよね。
そもそも戦争で解決しようということ自体も間違いだったのですが、始めてしまった戦争をどう続けるのか、どう終わらせるのかも考えられなかった日本の組織にはガッカリです。まぁ、未だに日本の組織って、こういうところありますけどね。orz

今まさに「集団的自衛権」について賛否が問われていますが、安倍総理が“シーレーン”に拘る理由が少し理解できました。戦争を避けることが大前提なのは言うまでもありませんが、海上輸送路を絶たれた日本はあっという間に干上がります。
私の父が「戦時中にひもじい思いをした」「家の近くに高射砲の陣地があったけど、B-29は悠々と飛んでた」「これじゃ勝てるわけないと思った」と言ってました。が、ひもじい思いをした本当の理由はシーレーンを絶たれたことにあった訳です。再びひもじい思いをする子供を出さないためにも、守るべきものは守らないとね。
...なんて、いろんな事を考えるには良い1冊でした。

ところでこの本、こんな帯まで付いているのに「カドフェス2014」の対象本じゃないというのが解せません。Kdkw_fes

加賀さんを入手できなかったのは残念です。\(^o^)/

(byぶらっと)

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